嫌われ者2

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貴女side




『はぁ…』





昨日は散々だった。





優衣ちゃんにハメられるわ、亜嵐に一瞬でもドキッとしてしまうわで。





あの後、飲みながら昔話に花咲かせ 解散した。





今日は久しぶりのOFFをもらっているのでジムに行こうかな。この贅肉なんとかしなきゃ



事務所のジムだと嫌がらせをされることが目に見えているので、目黒のビルの一室にあるジムで日々汗をかいている。









麗美「3.2.1 …はい、ストープ！」



ウィーン


規則正しく吹く扇風機の風が冷静さを取り戻してくれる。






麗美「今日、なんかペースダウンしてない？」



『はぁはぁ、やっぱ分かっちゃいます？』




スピンバイクのハンドルから手を離すと一気に開放される
(LDHのジムではないのでエアロバイクではありません)



でも、どこかに引っかかるものがあっていつものような爽快感は得られない。



この憂鬱さ、長年トレーナーをしている麗美さんには隠せない模様。笑




麗美「一体全体どうしちゃったのよ？こんなに悩むのなんて珍しい。」




『だよね〜自分でも分かんないや笑』





吹っ切ろうとすればするほど存在感を増してくそれ。



鬱陶しい以外の何物でもない。






それもこれもアイツ、そう亜嵐のせい。




麗美「ささ、休んでないで続きやるよー」



『へーい』







はぁ……




なんかあれからため息ばっかついてる。

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