シャッターチャンスをカフェで待つ 2 ページ4
なぜ、夕日が地面を反射させてキラキラと輝かせているのか。
ここに着いたのが2時半だったので、最低でも1時間以上は話し込んでいた事になる。
とりあえず、こんなに付き合わせてしまったフランシスさんに謝らなければ。
「すみません、フランシスさん。もう、夕方なんです。」
「え、あっ、本当だ!」
「うう……ごめんなさい。私が気付かなかったせいで……！！」
なんで西日が当たってきている事に気付かなかったのか。30分前の自分へちょっとした怒りを覚えた。
「ああ、大丈夫。俺も気づかなかったし。それくらいジアちゃんとの会話が、楽しかったって事じゃない？」
優しい。確かに私もフランシス参加との会話は楽しかった。でも……
「でも、フランシスさんの予定は……」
「だから、大丈夫だって。お兄さんも今日休みだったから、ここでぼーっとしてようと思ってたし。ね？」
「あ、それよりもほら！」
突然大きな声をフランシスさんが出すので、びっくりしてフランシスさんの方を向く。
フランシスさんは空へ向けて指を指していて、私もその指を辿って空に顔を向ける。
フランシスさんが指した先はエッフェル塔で、そのエッフェル塔は……というと、とても綺麗な夕焼けに包まれていた。
あまりにも視界いっぱいにその景色が広がるので、瞬きを忘れてしまった。
「……フランシスさん、ちょっといいですか？」
「なあに？」
「こんな事、そんな、言っていいことじゃないんですけど、私、ここまで待って良かったのかもしれません。フランシスさんの大切な時間を奪ってしまったのは心残りですが。本当、今も付き合わせてしまっていますし……」
なんで、一人で待たなかったんだろう。
「でも、俺もジアちゃんと一緒に居たから、ここで今凄く綺麗な夕焼けを見てる。それで良いじゃない。」
「そう、ですか。」
「あ、そうだ。写真。ジアちゃん、写真撮らないの？」
……少し忘れていた。凄く空が綺麗な事と、フランシスさんとの会話に気を取られていた。
「ええ、ええ。今なら撮れそうです。フランシスさん、写真、入ってもらえますか？」
「いいの？じゃあ入るねー。ここでいいかな？」
「ばっちりです。それじゃ、撮りますね」
次の瞬間、「パチリ」と小気味よい音がして、シャッターが切られた。
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_(:3 」∠)_ - 深夜テンションでここまでとは…言葉も丁寧で読みやすいです。これからも頑張ってください！応援してます。 (2018年6月4日 20時) (
レス) id: e3a3a6d8ed (このIDを非表示/違反報告)
ふるた(プロフ) - _(:3 」∠)_さん» コメントありがとうございます！深夜のテンションで作ってしまったためそんなに言っていただけると思いませんでした。これからも読んでいだけると幸いです。 (2018年6月4日 19時) (レス) id: ce22852cc5 (このIDを非表示/違反報告)
_(:3 」∠)_ - 初めまして！とても楽しく読ませていただきました。次の更新が待ち遠しいです(*^-^*)楽しみにしてます♪ (2018年6月4日 19時) (レス) id: e3a3a6d8ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふるた | 作成日時：2018年6月3日 4時
