まずは君に一言 ページ25
今日は７月１日。お世話になっているマシューさんのお誕生日という事でお祝いに来たのだ。バラバラに行くのもあまり良くないからって菊さんの提案で、近くの公園で落ち合う事となった。
私はその前にヴァルガス兄弟と合流したのだが、カナダについてからはぐれてしまった。まあ、あちらは二人いることだし、合流場所は指定してあるしであまり心配はしてないのだが。両方とも方向音痴じゃないし。
入国審査はもう終わっているので、早速待ち合わせ場所に指定されている公園に向かうことにする。事前に菊さんから地図を送ってもらっているのできっと迷う事はない、はずだ。
そうは言いつつもやっとの思いで空港から出た私は、携帯のロックを解いて菊さんからのメールを見る。「私の家で迷われたのですし」だったっけ。ありがたいと思うのと同時に、この方向音痴は治らないものかと頭を少し悩ませた。一応まだ今は迷うことなく向かうことが出来ているが。
「あーっ！ジアー！！見つけたぁ！！」
そんな時に聞こえたのは、後ろからのフェリシアーノの声。
「探したぞこのやろー」
ロヴィーノもいるようだ。
「ジアさん。お久しぶりです。お元気でしたか？」
「やあジア。見つかってよかったよ」
菊さんに……アルフレッドさん？フェリシアーノとロヴィーノだけかと思ったら沢山居るなあ。
振り返ると、他にもルートヴィッヒさん、ギルベルトさん、アーサーさんにフランシスさん。耀さんにイヴァンさんも居る。なんで？
「えっえっ、皆さんお揃いで、私また迷ってましたか！？」
「違うよー。本当に偶然みんなと会ったんだよう。確かにジアは探してたけど」
なぜかしょぼんとしたような言い方をするフェリシアーノ。
そして思い出したように、
「あ、ちなみに今回は迷ってなかったよー」
と言う。パッとテンションを変えて言ってくるフェリシアーノに、さすがにどんな対応をすればいいのか分からなかったが。
「まあまあ。全員揃ったんだ。向かおうじゃねえか」
「そうだね。急がないと、マシューが家から出ちゃうかもしれないしね」
ギルベルトさんとアルフレッドさんがそう言うと、皆ぞろぞろとマシューさんのお家の方向へと歩いて行った。私もその列に混ざる。
一応サプライズとしてるんだから、きっと驚いてくれるよね。楽しみだなあ。喜んでくれるかなあ。
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_(:3 」∠)_ - 深夜テンションでここまでとは…言葉も丁寧で読みやすいです。これからも頑張ってください！応援してます。 (2018年6月4日 20時) (
レス) id: e3a3a6d8ed (このIDを非表示/違反報告)
ふるた(プロフ) - _(:3 」∠)_さん» コメントありがとうございます！深夜のテンションで作ってしまったためそんなに言っていただけると思いませんでした。これからも読んでいだけると幸いです。 (2018年6月4日 19時) (レス) id: ce22852cc5 (このIDを非表示/違反報告)
_(:3 」∠)_ - 初めまして！とても楽しく読ませていただきました。次の更新が待ち遠しいです(*^-^*)楽しみにしてます♪ (2018年6月4日 19時) (レス) id: e3a3a6d8ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふるた | 作成日時：2018年6月3日 4時
