ヒーローとゲームしようぜ！ ２ ページ13
「本当かい？良かったー！」
そう言われ手を引かれてからかれこれ１５分。一体どこに向かっているのか。
「アルフレッドさん？どこに行こうとしてるんですか？」
「あ、まだ言ってなかったね。俺の家さ！」
あ、てっきり外に何か用事があるんだと思っていました。でも、え……？
「今日、まだお仕事残ってるんじゃ？」
「ここに来るまでに終わらせてきたのさ！ほら、飛ばすぞー！！」
アルフレッドさんは物凄く足が速く、足がもつれないようにしながらついていくのがやっとだった。ていうか、明日来るであろう筋肉痛の恐怖に耐えるのに一番労力を割いた。
「はい、到着」
「う、うえ……アルフレッドさん、足、速すぎですって」
肩で息をする私よりも速いスピードで走っていたにもかかわらず、息が切れるどころか疲れた様子すら見せなかった。
「ハハハ、これくらい普通さ。さ、入って」
アルフレッドさんの家はきちんと整頓されていて、涼しげな雰囲気を醸し出していた。
「で、あなたの家ですけど。何するんですか？」
「ああ、それがこれ……で」
アルフレッドさんの手の中にあるのは、私でも見たことがあるような……ホラーゲームばかりだった。パッケージから見ても怖そうなものしかない。
「えっこれ、やるんですか？？」
今度こそ私が正気かお聞きしたかった。
「ああ。買ってきてはいたんだけど一緒にやってくれる人がいなくてね。菊にも断られたし、トニーもいなくて……」
「いや、一人でやるっていう選択は」
「これをクリアするのは、ヒーローにとっての試練なんだ！だが、どうにも誰かからの援護が必要な強敵ばかりで、どうしても君に頼みたいんだ！！」
ここまで必死だともう一緒にやってあげようかとも思うのだが、私だって怖いものは苦手だ。怖がり二人だけでクリアなどできるものか。
「おーい、アル。いるかい？」
どこからか誰かの声が聞こえる。だが声の主がどこにいるか分からない。
もう一度、声を発してはくれないだろうか。
「アルー？もう。居るんだろ？」
声は廊下からこちらに向かってくる。アルフレッドさんと少し声が似ているから、きっとマシューさんだろう。
「マシューじゃないか。どうしたんだい、今日、君ここに何かあったっけ？」
「もう！君が今日ここに呼んだじゃないか。ゲームやるからきてくれないかいーって」
「そうだったかい？すっかり忘れてたよ」
なら私、もう帰っていいですか？
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_(:3 」∠)_ - 深夜テンションでここまでとは…言葉も丁寧で読みやすいです。これからも頑張ってください！応援してます。 (2018年6月4日 20時) (
レス) id: e3a3a6d8ed (このIDを非表示/違反報告)
ふるた(プロフ) - _(:3 」∠)_さん» コメントありがとうございます！深夜のテンションで作ってしまったためそんなに言っていただけると思いませんでした。これからも読んでいだけると幸いです。 (2018年6月4日 19時) (レス) id: ce22852cc5 (このIDを非表示/違反報告)
_(:3 」∠)_ - 初めまして！とても楽しく読ませていただきました。次の更新が待ち遠しいです(*^-^*)楽しみにしてます♪ (2018年6月4日 19時) (レス) id: e3a3a6d8ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふるた | 作成日時：2018年6月3日 4時
