八話 ページ9
「ジェイド! 何処へ行こうとしているんですか…ッ!
お前にも言いたい事があります!」
「おや、僕もですか?真面目に働いているのですが…。」
「えぇ、そうですね、そうですとも。
Aが''居ない時''は! 真面目に働いて居ますからねぇ?」
「…何が言いたいのですか?」
「お前はAがいない時は比較的真面目に働いてくれますが居る時はどうでしょう。自分の行動をよく思い出しなさい。」
段々とアズールが何を言われても笑っているジェイドに
苛立ちを感じるのが分かる。
だからこそ、
『あ、あずーる…?』
泣きそうなAの声が聞こえても止まれなかったのかもしれない。
「その様子は分かっていない様ですね。お前はAが居る時、常にAにちょっかいをかけるなど、Aに近づくお客様や他の従業員に威嚇をしたり、、そこにいるフロイドと共にAに少し触れただけのお客様を絞めていたそうですねぇ?」
まさか、僕が知らないとでも思っていたんですか?と続けるアズール。
ジェイドは言い返す言葉がないのか黙ったまま。
その様子をみて、アズールは何も答えないジェイドとフロイドに対し、次から次へとお客様への態度や行動などを指摘していく。
そして遂に堪忍袋の緒が切れたのかマジカルペンを懐から出そうとした時だった。
喧嘩を止める為に三人の元へ走り出していたAが思いっきりコケたのだ。
『…ぃッ!』
「な、A! 大丈夫ですかッ?!」
先程まで怒っていたアズールの顔が怒りの顔から、焦りと不安の顔に変わった瞬間だった。
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Luis(プロフ) - しろさん» ありがとうございます。とても励みになります! 少しずつですが投稿していくのでご期待に答えられるように頑張ります! (2022年9月3日 1時) (レス) id: e9902680b1 (このIDを非表示/違反報告)
しろ - 面白くて一気に読んでしまいました。更新楽しみにしてます! (2022年8月31日 23時) (レス) id: 93afb517a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Luis | 作成日時:2022年4月24日 20時