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十三話 ページ16

「「「条件?」」」


「えぇ、そうです! これだけは守って下さい!」


少し興奮気味に言いながら三人の目を見つめるクロウリー。

そこで一人、ジェイド・リーチが笑みを浮かべながら口を開く。



「…では、その条件とは?」





「一週間のうち、一日は必ずA・リーチ君のクラスである2年B組に出席させて下さい。勿論、一人で!ですよ! 最低限これをして貰わなければ困ります!」



「えぇー、一人でなんかAまだこんなぁにちっせぇのに受けれるわけねぇーじゃん。」




「フロイドの言う通りでは? Aは薬を被って小さくなった際、記憶も消え昔のように少し臆病になっている節があります。 そんな子に一人で授業なんて受けれるのでしょうか。」



「そうそう、ジェイドの言う通り。こんなにも可愛いのにぃ、一人にしてたら危ないでしょぉ?」


そう言いながらフロイドは四人の会話で小さくなっていたAの元へ行き、頭を撫でる。



『んぅ、あに。ふふっ、くすぐったいよぉ。』



「! Aちょー可愛い、好き!」

フロイドは両手を脇下に入れAのお腹を頭でグリグリすると静かになった。



『あに、くるしぃ…。』




「ふふっ、こらフロイド?Aが苦しがっていますよ。」



「んー、」



ジェイドがそう言うとフロイドは埋めていた顔を上げ、じっとAの目を見つめ、ジェイドと共に三人で戯れる。



「こら、お前達! 遊んでないでシャキッとなさい!
…ごほんッ。学園長、先程言っていた条件。一日だけで宜しいんですね?」



「え、えぇ。そうですとも! 条件を呑んでくださいますね?アズール・アーシェングロット君。」




「えぇ、勿論。手続きの方、よろしくお願いします。では、私たちはこれで。 お前達、行きますよッ! 」



アズールは二人を呼ぶと扉に向かって歩き出し、ドンッと音を立てて四人は部屋を去った。



そして、静かになった部屋で一人。

学園長であるディア・クロウリーは大きく溜息をつき、Aの為の書類により、一日、眠れなかった。

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Luis(プロフ) - しろさん» ありがとうございます。とても励みになります! 少しずつですが投稿していくのでご期待に答えられるように頑張ります! (2022年9月3日 1時) (レス) id: e9902680b1 (このIDを非表示/違反報告)
しろ - 面白くて一気に読んでしまいました。更新楽しみにしてます! (2022年8月31日 23時) (レス) id: 93afb517a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Luis | 作成日時:2022年4月24日 20時

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