十話 ページ11
アズール、フロイド、そしてジェイドは普段の朝とはまた違った過ごし方をしていた。
それは三人の目の前にいる彼に関係しているのだろう。
まず一番に起きたのが彼、アズールだ。
だが、それも当たり前だろう。
彼は、昨夜から2時間程度しか寝ていない。
理由は簡単。
寝ているこの子の制服を縫い付けていたからだ。
制服を縫い付ける理由はこの子の身長を考えるとどうしても背丈が合わず引きずってしまうから。
彼が寝ている間にアズールはどうにかして彼の身長を測り、見た目だけでもかなり小さいとは思っていたがまさか92cmも縮んでいるとは思わなかっただろう。
普通なら裁縫なんて面倒と思うだろうがアズールは逆に燃えていた。
まぁ、裁縫などやった事がない彼は初めは失敗してばかりだったものの、やはり努力の天才。
2時間程で慣れてしまった。
そして先程、遂に完成させたのだ。
長かったズボンは短くスッキリな半ズボンになり、長かった腕の部分もかなり短くなり、今の身長に合うような服になっていた。
そして二番目に起きたのはこの双子達。
一人は眠っている間に人差し指をギュッと握られている事に悶え、もう一人はそれに嫉妬をしながらも手に持っているカメラでこれでもかと写真を撮っていた。
「もしかしたらAがちっちゃくなっちゃったのって、夢の中の話なのかなって思ってたんだけどぉ」
「ふふっ、そうですねぇ。僕も夢だと思っていましたよ。まさか、本当に小さくなっているだなんて、ねぇ？」
そう言うと顔を合わせて笑う双子達。
そして、その三人は登校時間にギリギリにAを起こし、一緒に学園に向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 444人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Luis(プロフ) - しろさん» ありがとうございます。とても励みになります！ 少しずつですが投稿していくのでご期待に答えられるように頑張ります！ (2022年9月3日 1時) (
レス) id: e9902680b1 (このIDを非表示/違反報告)
しろ - 面白くて一気に読んでしまいました。更新楽しみにしてます！ (2022年8月31日 23時) (レス) id: 93afb517a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Luis | 作成日時：2022年4月24日 20時
