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AAさんへ
Aさん。
いつもいつもお世話してくれてありがとう。
そして話し相手になってくれてありがとう。
Aさんと話すことが唯一の楽しみで、実は次は何を話そうかと毎日考えていました。
余命宣告を知らされた時は正直ショックでしたが、それよりもAさんはそれを知っていて私と話してくれたと言う事を後に知って、辛い思いをさせてしまったのではないかと申し訳なく思っています。
僕は自分が死ぬと知って、そのときにAさんに好きだと告白しましたね。
そんな僕を笑顔で受け入れてくれてとても嬉しかったです。
そろそろ、手が震えて字が書けなくなりそうなので本当に伝えなければならないことを伝えます。
僕は昨日、高校生までの記憶を取り戻しました。
秘密にしていてごめんなさい。
でもまた高校生の時の関係に戻ったとしたら、Aさんが辛くなると思って黙っていました。
そして、もう1つ。
僕は高校生の記憶を無くす前から病気を知っていました。
記憶喪失になる事も言われていました。
それも隠していてごめんなさい。
君に心配させたくなかったし、最後の試合にも出たかったからです。
Aさんとの時間は全部大切な思い出です。
前に宝物の話をして宝物はこの手帳と言ったけど、本当はこの手帳に書いた君との思い出が僕の宝物です。
沢山の笑顔と幸せをくれてありがとう。
Aに恋をして、凄く幸せな人生でした。
君に2度、恋をしてました。
8年前も、今もずっと好きだってことをAに知っていて欲しいです。
これからも元気に笑顔でAらしく、生きていってください。
ありがとう。
そして大好き。
堀夏喜
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作者名：あめ | 作成日時：2020年12月30日 14時
