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｢かず！｣
カズの家に辿り着くと、俺らと同じ制服を着た男性が飛び出してきた。
刺繍の色からして3年生。
｢わわ、君も結構濡れてるね、とりあえず上がって！｣
玄関には女性物のローファー。
彼女さんでも遊びに来てるのかなと申し訳なくて、帰ろうとしたが何度も上がってと言われ、結局上がることに。
通された広いリビングにある5人掛けの大きなソファに腰を下ろし、純白でほのかに柔軟剤の香りがするこのタオルで髪の毛を拭く。
となりのカズはお兄さんに髪を拭いてもらっている。
｢ごめんね、カズ、雨の日は調子悪くてさ。まさか傘持っていってないとは思ってなくて置いて帰って来ちゃった。だから、ほんとに助かったよ。｣
親みたいなお兄さん。イケメンで賢そうで品がある。
惚れてしまい…
｢翔？って！！！潤！？｣
心配して降りてきた彼女さんらしき人。
声のする方に目を向けると見飽きるほど見てきたお馴染みの顔。
｢姉ちゃん！｣
｢ね、姉ちゃん？じゃあ君、松本潤くん！｣
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2022年7月7日 3時
