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【臆病でも】 ページ1
｢俺トイレ行ってるって言っといて！｣
隣の席の二宮和也。
体育後の古典の時間、ダルい化学の時間の前半をトイレで過ごすコイツ。
そろっと叱られろ、、笑
｢櫻井？聞いてる？｣
｢う、おお、ごめん、分かった｣
｢ありがとー｣
気持ち悪いくらいの可愛い笑顔をして去っていく二宮。これで許される陽キャ、俺は苦手だな。
｢あれ、二宮は？｣
｢トイレ行ってます｣
｢…トイレなぁ、毎週この時間トイレ行ってないか？彼。ちょっと先生見てくるんで教科書読んで待ってて｣
俺の思いを神があっさりと受け入れてしまったみたい。
先生は険しい顔つきで教室を出ていく。
閉められたドアの音から怒りが伝わってくる。
これ明日の朝に担任から注意されるやつじゃん。汗
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2022年7月7日 3時
