僕らの日々 (ページ32)

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｢和！｣

呼気どころか吸気にまで強い喘鳴が混じってる。

四つん這いになってはぁはぁと呼吸する和に近付くと、俺の方に体重を預けてくる。

吐血？喀血？左手と口周りに血が付いていて、酷い顔色で汗を垂れ流している。

｢おい、だいじょぶだかんな、ねるな！俺はここにいるぞ！｣

大きかった喘鳴も聞こえなくなり、呼吸をするのを諦めたかのようにくたっと力を無くす和。

｢中丸っ！｣

｢ゆっち！｣

潤に雅紀。

かれこれ5ヶ月ぶり。
久々に会うのがこんな形で悲しい。

｢かず、どーなの？｣

雅紀の服をギュッと握り、不安そうに聞く潤。

｢ぜんそく発作で気道が傷ついて出血しちゃって、今、止血の治療してる。
最近ぜんそく酷かったじゃん？それで今日激しい運動したしタバコの煙も吸っちゃってって感じで。｣

｢え、ちょっと待って、聞いてないよ？ぜんそくだなんて。
確かに中1までぜんそくだったけど治って、それ以来だよ？
最近咳き込むこと多かったけどぜんそくなんてきいてないぞ？｣

｢え、？梅雨の時期頻繁に吸入してるとこ見たけど｣

｢まじ？…知らなかったんだけど｣