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無事、期末テストを終えたんだけど、ぜんそく気味なのは相変わらずで、そろそろちゃんとしないと“気味”が外れてしまう。
やっぱりあの病院実習がきっかけで病院には行きにくくなった俺。
Googleでポチポチしてると、軽度の喘息なら市販薬も効くという記事。
あぁ、その手があったか。
財布の中を確認する俺だが一文無し。
｢どーしたの？｣
ガッカリした様子で財布を覗いている俺を見兼ねた智。
｢お金貸してくんね？｣
｢えー、やだよ。
かずもバイトしたら？部活してないんだし｣
｢え、なに？“も”ってなに？智バイトしてんの？｣
｢うん｣
知ってるでしょみたいなトーンでそう言った智。
どうやら、1か月前から始めたそうで、家からも近く、時給も良いらしい。
｢働いてるとこ見られたくないから教えないよー｣
そう言って去っていった智。
自分だけずるいぞ！
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2022年6月12日 2時
