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(わぁ)
再び前いた東京の学校に戻ってきた。
仲の良い友達にドッジボールや鬼ごっこに誘われた二宮だが、この寒い時期の運動は控えるように言われていて。
そこで何をして休み時間を過ごそうか、となった時に、自然と音楽室に来ていた。
そしたらそこにはもう既に人がいて。
リズムもテンポも滅茶苦茶だけど、歌うように楽しく弾いていた。
それに二宮は感激し、音楽室のドアの外から口を開けて眺めている。
｢キミも何か弾ける？｣
すると、ピアノの音が止まり、弾いていた彼が寄ってくる。
手を引かれ、入った音楽室は暖かくて。
(うん、弾けるよ)
凍ってた指先が柔らかくとけていく。
｢声、出ないの？｣
(うん)
未だに失声症が治っていない二宮。
相手に伝わるように身振り手振りで言いたいことを伝える。
｢手、温まった？好きな曲弾いてみて？｣
あの時ぶりに鍵盤に触る。
小さな心臓がドキドキと脈打ったが、
｢ふふっ、いい音！歌ってるみたい！｣
勇気を出して弾き始めると、その子が褒めてくれた。
｢オイラ、5年生の大野智。キミは？｣
その後に自己紹介が始まって。
｢ニノミヤカズナリね。じゃあニノね！ねぇニノ、そんだけ弾けるならさ、ふたりでこれ練習しない？｣
声が出せない二宮に大野がチョークを渡す。
そこでお互いの名前を知って、そこから話を進めていく。
｢和？｣
夕飯の時間になっても部屋から出てこない息子。
また倒れてるのでは？と心配になって階段を駆け上がってきた母は目を大きく見開く。
それも無理はない。
アップライトピアノにヘッドホンを繋げ、黙々とピアノの練習をしているのだから。
｢和、ピアノ、、大丈夫なの？｣
慌ててヘッドホンを外し、小さな顔を両手で挟み込む母親。
心配そうに眉をひそめ、息子にそう尋ねる。
声が出せない二宮は、｢大丈夫だよ｣と伝える代わりに楽譜を渡す。
｢“2台のためのピアノソナタ”？！“ニノへ。これ難しいけど2人で楽しく弾けるようになろうね。さとしより。”？！｣
楽譜の隅に子どもの字で書かれたそれをみて少し安心する母親。
｢さとしくん？！がコレくれたの？｣
(うん！)
｢良かったわね！ふたりで楽しく頑張ってね！｣
失声症が治るのにはもう少し時間が必要だが、大野と出会ったことで、心や身体の傷は急速に癒えていった。
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賞味期限(プロフ) - ぴんさん» ありがとうございます😭不定期になってしまいますがこれからも投稿し続けていくんで気長に待っていただけたらなと思ってます！いつも本当に感謝です💃 (4月2日 22時) (
レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
ぴん(プロフ) - あわわわわわわわｱｾｱｾｱｾｱｾ 革命起こしてましたびっくりwwwwww 最近少しお休み期間もあったのでほんとに心配しましたぁぁあああ😭😭😭😭よかった。お仕事お忙しかったんですね、お疲れ様です😭😭 (4月2日 14時) (レス) id: 218c45e5e6 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - ちえさんさん» ありがとうございます🥺静か〜に、地味〜にツボ押す四男きゃわですよね♡ (4月2日 12時) (レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - ぴんさん» うわわわわわうれしい😭革命起こさないでください笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑 (4月2日 12時) (レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - うすしおさん» こちらこそ長い間待ってていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (4月2日 12時) (レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2024年2月15日 1時
