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｢はい、もう一度。｣
レッスンが始まって2時間。
ドキドキとうるさい彼の小さな心臓。
真っ白な首筋には汗が滴っていて、彼のつぶらな瞳の揺れは段々と強くなってきている。
｢カズナリ？もう一度やってみて？｣
先生のその言葉の直後に、その場で嘔吐する。
｢カズナリ？｣
｢和也！｣
心配でずっとレッスンを端で見ていた祖父。
すぐに椅子から下ろし、床に寝かせる。
そして喉に吐瀉物が詰まらぬよう、横を向かせる。
｢和也、ごめんな、大丈夫か？｣
ビニール袋をあててあげ、背中をさすり続ける祖父。
｢カズナリ……｣
突然のことに先生は驚いて突っ立っている。
｢声が出ないのは失声症です。｣
あの後、着替えさせ、先生の車で病院に来た彼ら。
小さくて細い真っ白な腕に点滴を刺された二宮は力尽きたように眠っている。
その横で医者が祖父母に少しキツめに説教。
｢食道炎も起こしています。そして何より低体重で低身長。頻繁に戻していたのでは？血液検査の結果ですが、この歳の貧血ってなかなかないですよ。睡眠も充分に取れていなさそうですし、どんな生活をされてたんですか？｣
あまりにも酷い検査結果に医者は頭を抱える。
｢和っ！｣
そこに両親が駆けつける。
東京の空気が合わないから、と息子の身体を思って引越しをさせたのに、結果的にそれが息子をさらに苦しめてることに気付き、怒りや申し訳なさで泣き崩れる。
(おかあさま)
急に騒がしくなったことで目を覚ました二宮。
必死に母親を慰めようと声を出す。
けれど、それは音にならなくて。
｢ごめんね、辛かったね。東京に帰ろっか？｣
1週間の入院を経て、東京に戻ってきた。
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賞味期限(プロフ) - ぴんさん» ありがとうございます😭不定期になってしまいますがこれからも投稿し続けていくんで気長に待っていただけたらなと思ってます！いつも本当に感謝です💃 (4月2日 22時) (
レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
ぴん(プロフ) - あわわわわわわわｱｾｱｾｱｾｱｾ 革命起こしてましたびっくりwwwwww 最近少しお休み期間もあったのでほんとに心配しましたぁぁあああ😭😭😭😭よかった。お仕事お忙しかったんですね、お疲れ様です😭😭 (4月2日 14時) (レス) id: 218c45e5e6 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - ちえさんさん» ありがとうございます🥺静か〜に、地味〜にツボ押す四男きゃわですよね♡ (4月2日 12時) (レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - ぴんさん» うわわわわわうれしい😭革命起こさないでください笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑 (4月2日 12時) (レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - うすしおさん» こちらこそ長い間待ってていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (4月2日 12時) (レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2024年2月15日 1時
