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｢和くん、しんどいの？｣
午前7時15分。
登校班に合流。
班長の相葉が二宮の異変に気付き、声をかける。
｢しんどぃ、｣
相葉の問いかけに掠れた声で返す二宮。
ほんとうに小さな声で、ほぼ口の動きで聞き取ったようなもの。
これには本人も驚いていて、瞳が揺らぐ。
それもそのはず。
家を出る直前までしっかりと声が出ていたんだから。
｢んっ、、｣
揺れていた瞳が上を向く。
顔面が真っ青になり、膝からカクンと崩れ落ちる。
｢和くん！｣
長い腕で倒れてゆくその身体を支えた相葉。
｢和也、分かるか？｣
気付いたらベッドの上にいた二宮。
祖父の心配そうな顔をとらえる。
(ごめんなさい)
そう謝ったつもりが、あの時と一緒で音になっていない。
口をパクパクと動かすばかりで、口元を注視しないと何を伝えたいかが読み取れない。
｢声、出ないのか？｣
それに対して首を縦に振る二宮。
｢あら、目が覚めたのね。｣
そこへ祖母が登場。
｢今日は学校に行かなくていいわ。先生に早く来てもらうことになったから楽譜を持ってすぐに練習に取り掛かりなさい。｣
不敵な笑みを浮かべる。
｢母さん、和也、声が出ないんだよ。それに倒れたんだから病院に連れて行った方が、、。｣
声が出ないことに対し、少し驚いた顔をした祖母だったが、
｢声が出せなくても指が動かせるならやるわよ。｣
とスパルタだ。
｢しかし、和也は身体が強くない。無理させるのは良くないと思うけども。｣
今までは見て見ぬふりをしてきた祖父だったが、さすがにもう黙ってるわけにはいかない。と祖母を説得し始める。
｢突然なんです？いつからあなたは私の敵になったの？｣
すると祖母はものすごい形相で祖父を睨みつける。
それを見て、自分のせいでこうなってしまったんだと責任を感じた二宮はベッドから起き上がり、楽譜を用意し始める。
｢No、ここはもっと力を抜いて！穏やかに、滑らかに！｣
多くの天才ピアニストを育ててきた先生。
休みなく二宮に指導していく。
｢カズナリは才能がある。けど、最近は音に不安や乱れを感じる。
この章では春の柔らかな雰囲気だったり、新しいことが始まることに対してのワクワクだったりをうたっているんだ。それをイメージして弾かないと！｣
まさか体調が悪くて学校を休んだとは思ってもいない彼は、さらに熱く指導をしていく。
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賞味期限(プロフ) - ぴんさん» ありがとうございます😭不定期になってしまいますがこれからも投稿し続けていくんで気長に待っていただけたらなと思ってます！いつも本当に感謝です💃 (4月2日 22時) (
レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
ぴん(プロフ) - あわわわわわわわｱｾｱｾｱｾｱｾ 革命起こしてましたびっくりwwwwww 最近少しお休み期間もあったのでほんとに心配しましたぁぁあああ😭😭😭😭よかった。お仕事お忙しかったんですね、お疲れ様です😭😭 (4月2日 14時) (レス) id: 218c45e5e6 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - ちえさんさん» ありがとうございます🥺静か〜に、地味〜にツボ押す四男きゃわですよね♡ (4月2日 12時) (レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - ぴんさん» うわわわわわうれしい😭革命起こさないでください笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑 (4月2日 12時) (レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - うすしおさん» こちらこそ長い間待ってていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (4月2日 12時) (レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2024年2月15日 1時
