【カンタービレ】 ページ33
｢
カコンッと庭に響き渡るししおどしの音。
The日本な家の中から、ヨーロッパの作曲家が作った曲が聞こえてくる。
｢
大きな鍵盤と必死に向き合う小学2年生の男の子と、熱い指導をするその祖母。
｢はぁっ。ぜんっぜんダメだわ。こんなんじゃ恥ずかしくて先生に見せられないわっ。｣
まだ10歳にも満たない子どもにそんな言い方をする祖母。
｢ごめんなさい、お祖母様。｣
溢れ出そうな涙をグッとこらえまた最初から練習をする彼。
元々東京で暮らしていたのだが、どうも空気が合わなくて父の実家であるこの田舎に引っ越してきた。
だが、両親は仕事のため東京で暮らしていて。
月に2度程しか会うことが出来ない。
｢お箸は右手で持ちなさい。｣
利き手矯正も厳しく、食事は1時間ほどかかるのがほとんど。
苦手な魚料理も頑張って食べているが、夜中に静かに戻すのが日課となっている。
そのせいで体重が一向に増えず、身長の伸びも悪い。
｢明日は先生とのレッスンの日です。仕上がるまで寝てはいけませんよ。｣
夜の9時半。
東京にいた頃は、もうこの時間には就寝していた。
こちらに来てからは11時頃に寝るのが当たり前になってきていて、身体にも心にもかなりのストレスがかかっている。
｢ぇほっ、ん゛うぇっ、、げほっ｣
大体弾けるようになっただろう。とピアノから離れる。
寝室に向かう途中に胃が痙攣するような感覚がし、短い足で長い廊下を走る。
トイレに着くとすぐに咳き込み、酸っぱい胃液を吐き出す。
夕食に食べたものはもう消化済みで、きっと大腸の方に行っている。
だから胃液以外に何も出てこなくて。
｢もっかいやろう、。｣
口を濯ぎ、歯磨きをする。
その後寝室に向かい、そこに置いてあるアップライトピアノにヘッドホンを繋いで静かに練習する。
身体の痛みで目を覚ます彼。
気付けば鍵盤の上に伏せ、3時間ほど眠っていた。
小さい手で自身の肩を揉みながらベッドに向かう。
不安と焦りに襲われ動悸を感じた彼だが、まだ小学校低学年。
物凄い睡魔のおかげでスっと寝落ちることが出来た。
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賞味期限(プロフ) - ぴんさん» ありがとうございます😭不定期になってしまいますがこれからも投稿し続けていくんで気長に待っていただけたらなと思ってます！いつも本当に感謝です💃 (4月2日 22時) (
レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
ぴん(プロフ) - あわわわわわわわｱｾｱｾｱｾｱｾ 革命起こしてましたびっくりwwwwww 最近少しお休み期間もあったのでほんとに心配しましたぁぁあああ😭😭😭😭よかった。お仕事お忙しかったんですね、お疲れ様です😭😭 (4月2日 14時) (レス) id: 218c45e5e6 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - ちえさんさん» ありがとうございます🥺静か〜に、地味〜にツボ押す四男きゃわですよね♡ (4月2日 12時) (レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - ぴんさん» うわわわわわうれしい😭革命起こさないでください笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑 (4月2日 12時) (レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - うすしおさん» こちらこそ長い間待ってていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (4月2日 12時) (レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2024年2月15日 1時
