【守れないのには理由があって】 ページ28
スケボーを抱え、階段を上がる。
深夜零時の住宅街にその足音が響き渡らないよう、そーっと。
錆びた鍵穴に鍵を差し込み、解除した音を聞く。
キーっと音を出す立て付けの悪いドアをゆっくりと開け、無事帰還。
｢寝ても覚めてもイケメンだな｣
リビングの机に伏せて眠っている五男。
彼を見て四男はつぶやく。
｢すんげぇ顔。｣
芸術的な彼の寝顔をスマホに収める。
すると横から、
｢いやぁ、ほんとに信じられないくらい顔整ってるんだよなぁ。｣
と次男が。
｢え、なんでｯ｣
声のする方に顔を向けてすぐ。
腕を強く引っ張られ、寝室に押し込まれる。
｢お前何時だと思ってんの？いっつもこの時間なのか？だとしたら実家に送り返すぞ？｣
血圧高めの悪魔翔に大変身。
低すぎる声でじわじわと説教を始める。
壁と次男に挟まれ、押し潰されそうな四男。
だが、
｢そっちこそ何時だと思ってんの？勝手にウチに上がり込んでんじゃねぇよ。さっさと帰らないと通報するよ？｣
一瞬で立場は逆転。
次男の肩を掴み、ぐるっと回転。
勢いよく壁に次男の身体を押し付け、低音でじわじわと迫っていく。
まるで緊迫した映画のワンシーンのようだ。
しばらく睨み合っていると、
｢はい終了。｣
｢翔、帰るよ｣
三男と長男が降臨。
2人がかりで活きのいい次男を玄関に追いやる。
そして、
｢じゃーね、おやすみー｣
と長男が次男を回収。
キーっと音を立てるドアを開け、この家から出ていった。
実は彼ら、5人兄弟なのだが、一緒には住んでいない。
進学や就職のために上の2人が同時に上京してきて、2人でアパートを借りた。
その数年後に三男が上京。
彼らの部屋の隣を借りてしばらく住んでいた。
そして今年になって双子の四男五男が上京。
三男の部屋で暮らすことになった。
というわけなんだ。
だから四男は自分の家に侵入されたことにあんなに腹を立てていて。
｢和、もう行ったよ。｣
三男がそう言って戻ってくると、ため息をついて肩の力を抜く。
｢またスケボーしてたの？｣
｢ん。結構上達したの。｣
｢すごいじゃん。転んだりしないの？｣
｢いやさすがに転ぶ時はある｣
｢そっかぁ。勉強は？大丈夫なの？ちゃんとやってから遊んでる？｣
｢そりゃもちろん。みる？｣
｢みしてみして｣
あんなにムスッとしていたのが嘘みたい。
三男に自分が解いた課題を見せてにこにこしてる。
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賞味期限(プロフ) - ぴんさん» ありがとうございます😭不定期になってしまいますがこれからも投稿し続けていくんで気長に待っていただけたらなと思ってます！いつも本当に感謝です💃 (4月2日 22時) (
レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
ぴん(プロフ) - あわわわわわわわｱｾｱｾｱｾｱｾ 革命起こしてましたびっくりwwwwww 最近少しお休み期間もあったのでほんとに心配しましたぁぁあああ😭😭😭😭よかった。お仕事お忙しかったんですね、お疲れ様です😭😭 (4月2日 14時) (レス) id: 218c45e5e6 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - ちえさんさん» ありがとうございます🥺静か〜に、地味〜にツボ押す四男きゃわですよね♡ (4月2日 12時) (レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - ぴんさん» うわわわわわうれしい😭革命起こさないでください笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑 (4月2日 12時) (レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - うすしおさん» こちらこそ長い間待ってていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (4月2日 12時) (レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2024年2月15日 1時
