【関係性の変化】 ページ16
｢あ゛つ゛い゛｣
｢暑いなら半袖にすればいいのに｣
午前7時45分。
比較的涼しい時間帯であるはずなのに、セミは全力で鳴き、制服を着た若者たちは暑さに悲鳴をあげている。
まっさらな長袖のワイシャツを着た二宮和也は、ハンディファンで暑さを凌ごうと必死だ。
それに対し、半袖を着てくればいいのにと助言するのは中丸雄一。
彼らは幼少期からずっといっしょの友達。
｢和はいつまで長袖なわけ？｣
｢二の腕がムキムキになるまで。｣
｢いつになるんだよそれ。来世に期待するしかないやつじゃん。｣
｢失礼な。｣
二宮がこんなに意地になってるのには理由がある。
ある日の体育前、所謂陽キャと呼ばれる集団が、｢生地が破れるくらいムキムキな腕が半袖から出てるのが良いんだよな。｣、｢じゃないと恥ずかしくて半袖なんて着れないよな。｣と話しているのを聞いてしまったせいである。
｢別になんでもいいじゃん、半袖着てきなよ。｣
｢いい。どうせクーラーでちょっと身体冷えるんだし。結果的にこれが正解よ。｣
くだらない話をしていたら、もう下駄箱の目の前。
｢あぁ涼しい。生き返るわ。｣
二宮の火照ってピンクだった頬も、いつもの真っ白で綺麗な肌に戻っていた。
｢こほっごほげほっ、｣
教室に入ってしばらく。
汗が鎮まる感覚がする。
昨年、校内のエアコンを最新型にしたおかげか、ものすごく快適な涼しさ。
だが、二宮からすると少し寒いように感じられるらしい。
外との寒暖差でしばらく咳き込む。
少し辛くなった二宮は中丸と一緒に自販機へ行く。
自販機のあるホールはちょうどいい温度で、革製のソファも置いてあってとても過ごしやすいところ。
だからこそ人が沢山来ていて、朝からとても混んでいる。
水だけ買って教室に戻ってきたふたりは教室の隅でスマホゲームをする。
ペットボトル内の水が減るにつれて二宮の咳は落ち着き、もうほとんど出ることはなくなった。
だが、1度出るとしばらく咳き込んでしまって、見ている人まで苦しくなる。
｢病院行きなよ、日に日に酷くなってきてんじゃん｣
｢うるさいなぁ。俺が休んだらぼっちのくせに｣
心配する中丸に辛辣な言葉をかけ、もくもくとランク上げをしていく二宮。
中丸は、もう流石にこれにも慣れたよ。と気にしていない様子。
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賞味期限(プロフ) - ぴんさん» ありがとうございます😭不定期になってしまいますがこれからも投稿し続けていくんで気長に待っていただけたらなと思ってます！いつも本当に感謝です💃 (4月2日 22時) (
レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
ぴん(プロフ) - あわわわわわわわｱｾｱｾｱｾｱｾ 革命起こしてましたびっくりwwwwww 最近少しお休み期間もあったのでほんとに心配しましたぁぁあああ😭😭😭😭よかった。お仕事お忙しかったんですね、お疲れ様です😭😭 (4月2日 14時) (レス) id: 218c45e5e6 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - ちえさんさん» ありがとうございます🥺静か〜に、地味〜にツボ押す四男きゃわですよね♡ (4月2日 12時) (レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - ぴんさん» うわわわわわうれしい😭革命起こさないでください笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑 (4月2日 12時) (レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - うすしおさん» こちらこそ長い間待ってていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (4月2日 12時) (レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2024年2月15日 1時
