【なんでも分かってるから】 ページ12
｢かず、わかる？｣
酸素マスクを被せられ、真っ白な顔して眠っていた和也。
｢まー｣
なにがどーなって今こうなってるのかを彼は全く理解していないが、ただ身体が辛いということだけは嫌でも感じてしまった。
言葉も上手く発せないなか、兄を安心させるためか、弱々しい声ではあるが兄の名前を呼んだ。
｢かず、バイト中に事故に遭ったんだよ。覚えてる？｣
遡ること5時間前。
土木系のバイトをしている最中に、近くを通った車が電柱にぶつかり事故を起こした。
そして運悪く和也の所へと飛んできて、それに巻き込まれ意識不明の状態に。
出血も、怪我の具合も悪く、緊急で手術を行いなんとか一命を取り留めた。
事故のこと以前に、バイトをしていることを知らなかった雅紀は大慌てで病院に向かい、事故の関係者やバイトの関係者に挨拶をしてまわった。
｢お兄さんに迷惑をかけてらんないから、とどうしてもウチで稼ぎたいとお願いされたもんで。｣
バイト先の責任者にこう言われた時は、さすがに感動して涙がこぼれた。
｢いたいっ、、うぅっ、、｣
麻酔が切れ始め、痛みが出てきた。
目をぎゅっと瞑って、痛みに耐える和也。
｢かずー、ただいまー｣
夕ご飯を食べ、自宅から着替えを持ってきた雅紀。
｢おかえり、、｣
彼の声がした瞬間に平気なフリをし始め、心配かけないようにと笑顔を心がける。
でも、彼の良き理解者である雅紀は、すぐに和也の苦痛に気付いてしまう。
｢麻酔切れてきた頃なんじゃないの？汗もすごいよ、、ナースコール押すよ。｣
獣医になるための学校に通っている雅紀には医学の知識がちゃんとあって、そっちの面からの視点もすごい。
｢あぁ、無理し過ぎだね。出血して貧血ってのもあるし、、脈が乱れててちょっと弱いね。｣
彼の見立ては的中してて、担当医に｢お兄さんが気付いてくれて助かったよ｣と感謝されている。
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賞味期限(プロフ) - ぴんさん» ありがとうございます😭不定期になってしまいますがこれからも投稿し続けていくんで気長に待っていただけたらなと思ってます！いつも本当に感謝です💃 (4月2日 22時) (
レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
ぴん(プロフ) - あわわわわわわわｱｾｱｾｱｾｱｾ 革命起こしてましたびっくりwwwwww 最近少しお休み期間もあったのでほんとに心配しましたぁぁあああ😭😭😭😭よかった。お仕事お忙しかったんですね、お疲れ様です😭😭 (4月2日 14時) (レス) id: 218c45e5e6 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - ちえさんさん» ありがとうございます🥺静か〜に、地味〜にツボ押す四男きゃわですよね♡ (4月2日 12時) (レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - ぴんさん» うわわわわわうれしい😭革命起こさないでください笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑 (4月2日 12時) (レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - うすしおさん» こちらこそ長い間待ってていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (4月2日 12時) (レス) id: 8509a099d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2024年2月15日 1時
