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｢菊池、お前しばらく暇だろ？｣
｢あ、はい。まだまだ春休み終わらないんで。｣
｢じゃあ家事の手伝いしてやり方とか教わりな｣
松岡さんが僕に寄ってきてそう仰った。
家事の項目は全部っで5つ。
洗濯、風呂掃除、トイレ掃除、共有スペースの掃除、全階の廊下階段の掃除だ。
｢まずね、お風呂に浸かれるのは2日に1回。｣
｢入れる日の夜6時までに浴槽を掃除しないといけないの。｣
｢洗剤とスポンジはここでね、こーして洗ってくんだ。｣
今週のお風呂掃除は風間さんが担当。
常に笑顔の彼。
丁寧に優しく教えてくれる。
｢床も垢とかが出てこないようにちゃんと洗浄。｣
｢脱衣所はクイックルワイパーでささっと綺麗に！｣
｢これで以上！分かんないとこある？｣
｢いえ！分かりやすかったです！ありがとうございました！｣
思わず、風間さんの手を取り、握手しながらお礼を伝えた僕。
すると、
｢ドヤ顔気をつけて、風間ぽん！｣
｢いいよそのまま〜ドヤってて〜！｣
ドアの方で相葉さんと二宮さんがニヤニヤしながらこちらを見ていた。
二宮さんはいつものようにビデオを構えてて。
｢ふーま、もっと風間ぽんのこと褒めてやって！｣
｢ドヤ顔くださーい！風間ぽーん！｣
ふたりして無邪気に煽ってくる。
｢はぁ、恥ずかしい。｣
風間さんより僕は身長が高い。
だから風間は僕を盾にして、丸くなっていた。
なんて愉快な人達なんだろう。
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2024年1月6日 16時
