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｢人の奢りで食う飯ほど美味いもんはない！｣
結局負けたのは中丸さん。
フェイスラインはシュッとしてるのにほっぺだけプクッとしている二宮さん。
そのほっぺにご飯を沢山書き込んで幸せそうに咀嚼する。
その顔が信じられないほど可愛くて。
｢二宮さん、僕の餃子食べます？｣
僕が頼んだ餃子を分けた。
そしてそれを美味しそうに食べる彼の顔をじっと見つめていた。
まだ、ここに来て皆さんとちゃんと関わってから半日しか経っていないのに。
何故か懐かしい、そう感じた。
｢ニノさん、、とまと。｣
｢ん。じゃこれあげる。｣
トマトが苦手な山田くんは二宮さんとブツブツ交換。
その慣れたやりとりに心があったかくなる。
｢そう言えば、なんのためにビデオ撮ってるんですか？｣
｢なんのためでもないかな。ただ、撮ってると落ち着くの。変だよね俺。｣
食後はみんなでゴロゴロしながら過ごす。
ソファにぐでっとなりなっている二宮さん。
ニコニコしながらビデオを見返していた。
だからそんな質問をしてみたんだけど、意味もなく撮ってると笑いながら答えた。
｢しょーちゃーん、きてー！｣
二宮さんが、僕が内見に来た時のビデオ観る？と大きなテレビにそれを映してくれた。
それは相葉さんが櫻井さんを呼んでいる時からで。
｢J、話長いって！相葉くんに言われてやんの！｣
｢別にそんなのどうだっていいし。とにかくマスクしてなさいよ！｣
｢やだな、遠回しに汚いって言ってる？俺のことバイ菌扱いしてるの？｣
｢ちがうわ！喉、辛そうにしてるからちゃんとマスクして早く治して欲しいの！｣
｢分かったよ、｣
｢よし、じゃあはちみつレモン作ってあげる。肩にもブランケットかけて身体冷やさないようにしててね。｣
カメラは僕と相葉さんと櫻井さんが喋ってる所が映されているのに、音声は松本さんの声しか入っていない。
二宮さんと松本さんの夫婦っぷりに頬が緩む。
｢あの人ほんとに心配性なんだから｣
二宮さんは嬉しそうに笑いながら次のビデオの用意をしてくれる。
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2024年1月6日 16時
