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生徒たちの悩み相談を聞いていたらもうこんな時間。
今日はニノが病院の日だから、その帰りに美術準備室に顔出しに来るだろうから早くスタンバってたかったのに、、。
とこの短い距離を全力で走って、部屋に入る。
｢にのっ、おつかれ｣
｢Jもおつかれ。｣
肩をトントンとすればすぐに顔を上げたニノ。
その動作で少し目眩がしたみたいで、ギュッと目をつぶる。
｢ごめんごめん、もう少し寝てな？俺も疲れてるから隣で寝ていい？｣
ニノの薄っぺらい背中をさすりながら聞く。
｢うん、おとなりどーぞ。｣
デスクの下にあった簡易的な椅子をずるっと引っ張り出し、ニノの隣に腰かける。
｢譲聴いてるんだけどJもどう？｣
ニノの耳からスポンと抜けたおうどんから久石譲のSpringが微かに漏れ出す。
入眠にもってこいの曲だななんて思いながらそれを受け取る。
それを装着して目を閉じたらあっという間。
一瞬にして夢の中に入り込んだ。
｢ん、｣
予鈴で目が覚めた。
｢ん、、、｣
間もなくしてニノも目を覚まし、ゆっくりと頭をあげた。
｢病院どーだった？｣
｢点滴してきた。数値ちょっとだけ悪くなってたから薬増やされた｣
弁当を用意しながら聞く。
すると、袖をまくって点滴してもらったところを見せてくる。
｢頑張ったじゃん｣
だから、華奢なその腕をササッと撫でてやる。
そしたら満足した顔で袖を戻して、お弁当に手を伸ばした。
続く (更新停止中)
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2024年1月6日 16時
