動いたここじゃ始まらないから (ページ5)

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二宮side

先生の言った通り小発作が寝ている僕を襲う。

和｢はあっ、ﾋｭｰﾋｭｯ、、んん゛ﾋｭｰ｣

でも吸入をすれば簡単に落ち着いてくれる。

母｢調子どう？｣

和｢だいじょぶ、平気だよ｣

心配かけたくなくて小さな嘘をつく。

すると母さんは嬉しそうに微笑む。

僕はそれが嬉しくて体調不良を隠していくことになる。

出る前に予防薬を吸入してきたから満員電車で立ってるのもそんなに苦ではなく、あっという間に駅に着いた。

雅｢和、心配したよ…｣

和｢ごめん、昨日通院日だった｣

雅｢LINEしてよー｣

和｢知ってたと思たから｣

雅｢知ってるわけないじゃんかー。てか一日検査だったわけ？｣

和｢や、半日。なんか途中から行くのめんどくさくなって休むことにしたの｣

雅｢なんだーそれなら良かった｣

僕の頭をポンポンと叩いて笑う雅。

これまた嬉しくなって体調不良を隠していくことに…。

翔｢っ！｣

教室に入るとすぐ櫻井と目が合う。

何か言いたげな表情。

それが面白くて頻繁にトイレに行ったりしてわざと避ける。

だからJには｢頻尿だな｣って笑われる。

そんな楽しそうにしてるJにもつい体調不良を隠してしまう。

帰りにはヘトヘトで気を失うように眠りについた僕。

降りる頃に誰かに肩を叩かれ起こされる。

その起こしてくれた人が誰なのかは分からなかったけど助かった。