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櫻井side
｢おぅ、櫻井、今日は災難だったな｣
職員室の清掃から戻ると集団に囲まれる。
｢朝どーしたの？あいつになんかされた？｣
急に何を言い出すのかと思えば朝の事を聞かれる。
｢しっかし二宮ずる賢いよな。自分がテスト2位だったからって1位の櫻井を自分の遅刻に巻き込んで成績下げようとしてるとことか、賢すぎて呆れるわ。｣
｢俺らは櫻井の味方だから！｣
関｢さっき、ガツンと言ってやったんだぜ？｣
何も知らないクラスメイト達は好き勝手言って二宮を下げようとしている。
翔｢二宮どこ行った？帰った？｣
ガツンと言ったって…このこと直接言ったのかなと思うと鳥肌が立つ。
関｢ごみ捨て行かしたよ。こんぐらいしてもらわないとね(笑)｣
気持ち悪い笑みを浮かべてそう言う関。
すると直ぐに動き出す俺の体。
翔｢…っ、ニノ？ねぇニノ？｣
心臓がバクバクと音を立てる。
俺の目の前で地面に横たわっているニノ。
腰が抜けてその場にドサッと座り込む。
もう下半身は使い物にならなくて、這いつくばるようにしてニノの所へ行く。
目を固くつぶり、吐血を繰り返すニノ。
翔｢にの、大丈夫？にの…俺だよ？翔だよ？｣
震える声で呼びかける。
？｢かずっ！｣
すると後ろから聞きなれた声。
雅｢和っ、？翔ちゃん、これどーゆー状況？｣
駆けつけた相葉さんはニノの身体の向きを横にし、背中をさする。
翔｢俺が来た時にはもう…｣
雅｢そっかそっか、怖かったね。朝とか和体調悪そうにしてなかった？｣
翔｢朝、電車から降りる時、貧血で倒れちゃって。15分くらい駅の事務室で休ませてもらってました。あ、それと、倒れる前にお腹痛いって言ってました。｣
動揺しながらも最低限のことを伝える。
雅｢翔ちゃんありがと。俺先生呼んでくるから和のこと支えててくれる？上向いちゃうと吐いたもの詰まっちゃうからさ、！｣
翔｢はいっ｣
あっという間に行ってしまった相葉さん。
慣れた感じでテキパキと事を済ます相葉さんがとってもカッコよくて、俺も負けてらんないと何とか持ち直す。
力が入らなかった体に再び力が入る。
回り込んで、相葉さんがやってたみたいにニノの体を支えながら背中を摩る。
翔｢ニノ、大丈夫だよ。ニノもー少しだから頑張って。｣
反応のないニノに必死に声をかける。
？｢救急車待ってられないから車で行こう｣
保健室の先生が車をここまで回して救助にくる。
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2023年1月28日 0時
