掟を破った狐 ページ31
コンコン
山奥の別荘で療養している少年が苦しそうに咳をこぼす。
それに反応して出てきたのであろう、狐が外から彼を見つめている。
｢坊ちゃん、お薬がまだ、、！｣
体調が少し良くなった少年、和也は起きてこれるようになり、行動範囲も広がる。
そのせいで苦手なお薬を飲まずに席を立ってしまう。
彼を“坊ちゃん”と呼ぶ家政婦が手入れしているお庭。
今日は快晴で日向ぼっこするには最適な日。
和也は裸足のまま庭に出る。
｢坊ちゃん、お薬飲んでからですよ｣
捕まった和也はしぶしぶそれを飲み、芝生に寝転ぶ。
雲がひとつもなく、日差しが強すぎるため、家政婦が日傘を渡す。
｢日焼けすると悪いのであまり長い時間ここにいないでくださいね。｣
そう言って買い物に出かけて行った家政婦。
｢けほっけほっ、こほっ、｣
和也は我慢していた咳をこぼす。
原因不明の肺の病に冒された和也は、元々東京の真ん中に住んでいた。
しかし、空気のせいかもしれないということで、ひとりで田舎の方へ療養に来た。
家族が手配する家政婦によって生活は支えられ、綺麗な空気の中で規則正しい生活を繰り返す。
｢けほけほっけほっ｣
少し苦しくなってきた和也はゆっくりと身体を起こす。
水でも飲もうかと日傘を畳んで一旦中へ戻ろうとする。
その時に、木陰から一匹の狐がこちらを見ているのに気付き、目を丸くする。
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賞味期限(プロフ) - ちえさんさん» 私もそろっと卍だしてこようかと思ってて!!!!!桜の季節を感じられるようなお話を12の方に書いてみました！良かったら読んでやってください！ (2023年3月16日 22時) (
レス) id: e5602ed7e0 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - もうすぐ桜の季節ですね。花咲荘にも笑顔の花がどんどん咲きますように！卍くんも来ないかなぁ〜。ありがとうございました💛 (2023年3月16日 19時) (レス) @page50 id: 94c3edab09 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - こうるさん» こんばんは！それはそれは良かったです🥲こうるさんが眠れるようにまたあったかいお話が書けたらなと思ってます！これからもどうぞよろしくお願いします🙇🏻♀️ (2023年3月16日 2時) (レス) id: e5602ed7e0 (このIDを非表示/違反報告)
こうる(プロフ) - 今実は眠れなくて不安だったのですが、あたたかいお話にほっこりさせていただきました。ありがとうございます。これからも応援しています！！ (2023年3月16日 2時) (レス) @page50 id: 9b5a4b5516 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - zawamiyaさん» ご愛読ありがとうございます！嬉しさで胸がいっぱいです！これからもよろしくお願いします！ (2023年2月10日 21時) (レス) id: e5602ed7e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2023年1月9日 4時
