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試合に熱中しすぎてた。
バスケ部が多いクラスで、レベルが高い試合だったからつい。
ハーフタイムになって、ふとギャラリーを見れば、和くんが階段の方に歩いていくのが見えた。
気のせいかもだけど、少しフラフラしてて、放っておけない感じ。
｢水飲んでくる。｣
仲間にそうことわり、階段まで走る。
｢和くんっ、｣
僕が目の当たりにしたのは、
真っ白な顔して、手すり伝いに階段を降りてくる兄。
｢ちょっと！、貧血？｣
｢ん。｣
｢なら、一旦座って。階段は危ないって！｣
｢ん。｣
気分が悪そうに短い言葉で返してくる兄。
目も開けてられないみたいで、座った瞬間に、壁に寄りかかる。
この様子じゃ、早く帰って休ませてあげないと可哀想だ。
｢スマホは？｣
｢家｣
｢なんで？？｣
｢だって、、、。｣
まともに会話できない彼に焦りを感じてると、
｢風磨。和。｣
｢和くん！！！｣
雄くんと、涼介。
｢なんで？｣
｢授業見に行きたいってきかなくて。けど、貧血気味だからやめとけって言って、部屋で大人しくしてもらってたのに。｣
｢位置情報のやつでずっと監視してたみたいでさ、家から動いてないから安心してたみたい。けど、名前呼んでも出てこなかったみたいで、部屋覗きに行ったらスマホだけ置いてあったみたい。｣
こりゃ、相当心配しただろうね。
｢てか、涼介、部活は？｣
｢あぁ、今日、ここの学校と午後から合同練習。そろそろ家出ようと思ったら、雄くんが騒いでてさ。｣
｢そーゆー事だったんだ。｣
｢とりあえず、和は俺が連れて帰るから。｣
涼介と情報交換してると、雄くんがそう言って割り込んでくる。
和くんを見れば、さっきより苦しそうな顔してて。
そういう事かと気付かされる。
雄くんに和くんをお願いして、残りの授業は涼介お兄ちゃんに見てもらう。
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賞味期限(プロフ) - ちえさんさん» ありがとうございます🥺 (2023年2月10日 21時) (
レス) id: e5602ed7e0 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - こういう話、私も弱いんです( ；∀；)。和くんが生きてて良かったです。ありがとうございました。 (2023年1月4日 18時) (レス) @page35 id: 94c3edab09 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - ちえさんさん» こちらこそご愛読ありがとうございます！これからもどうぞよろしくお願いします！リクエストなども絶賛募集中なので是非！ (2022年12月28日 23時) (レス) id: e5602ed7e0 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - ありがとうございました。キミがいた3週間シリーズが好きなので嬉しかったです。 (2022年12月27日 18時) (レス) @page7 id: 94c3edab09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2022年12月25日 22時
