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潤はわがままで、凶暴で、、純粋で素直なやつ。
入学してから二宮和也に夢中で、俺ら4人の輪にあいつを交ぜるようになった。
別に悪いやつじゃないしいいんだけど、焦れったいと言うか、なんというか。
いつもじゃ考えられないほどふわふわと優しそうな潤を見ていられなくて。
ついに行動に出ちゃった。
｢どうしたの翔くん？何気に初めてだよね、2人って｣
｢うん。｣
笑顔で近付いて来たこいつ。
自分のしてることがバカみたい。でも、、
｢あのさ、もう、関わらないでくれるかな？｣
｢えっ、｣
｢潤はお前ん家が貧乏なこと知らない。だから、優しくしてるけど、知ってたらボコボコにされてるよ？だから、その綺麗な顔が傷つく前に離れた方がいいと思うよ。｣
うちのグループは庶民派反対で、庶民が紛れ込んでると陰湿ないじめをし、庶民狩りするんだ。
だから、俺が下した決断は間違ってないんじゃないかと思う。
｢俺からもお願いするよ。俺らの気品に関わる問題なんだ。庶民と絡んでることがバレると親も黙っちゃいないよ。｣
少し不安げに話すと、後ろからフォローの声が聞こえてくる。
雅紀だ。
その後ろに、黙って見守る智もいる。
皆同じ思いだったんだ。
｢でも、、潤くんも、みんなも、そんな風には見えないよ？｣
珍しく対抗の姿勢を見せる和。
完全に俺らが良い奴だと思い込んでやがる。
｢そりゃお前のこと金持ちだって思い込んでるからな。ホントの俺らを知らないくせに。｣
仲間がいて安心したせいか、口調がきつくなる俺。
｢ちょっと、翔ちゃん、怖いよ笑笑｣
このグループでは比較的穏やかな雅紀が笑いながら止めに入る。
｢でもね、和ちゃん？潤ちゃんね、俺らでもビックリするくらい怖いの。だから、翔ちゃんの言うこと、ちゃんと聞いて？｣
そして、優しい口調で圧をかける。
そしたらやっと分かってくれた和。
｢今までそれをわかってたのに、潤くんに言わないでくれて…。ありがとうございました。では、ごきげんよう。｣
いつものように、ごきげんようと上品に挨拶し、泣きそうな顔して去っていった和。
｢これで良かったんだよね？｣
｢うん。｣
和を憐れむような顔の雅紀。
普段なら平気で庶民を傷つける俺らなのに、何故かしんみりしてる。
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賞味期限(プロフ) - ちえさんさん» ありがとうございます🥺 (2023年2月10日 21時) (
レス) id: e5602ed7e0 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - こういう話、私も弱いんです( ；∀；)。和くんが生きてて良かったです。ありがとうございました。 (2023年1月4日 18時) (レス) @page35 id: 94c3edab09 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - ちえさんさん» こちらこそご愛読ありがとうございます！これからもどうぞよろしくお願いします！リクエストなども絶賛募集中なので是非！ (2022年12月28日 23時) (レス) id: e5602ed7e0 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - ありがとうございました。キミがいた3週間シリーズが好きなので嬉しかったです。 (2022年12月27日 18時) (レス) @page7 id: 94c3edab09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2022年12月25日 22時
