【一型糖尿病】 ページ2
これは、僕の病気、『一型糖尿病』が見つかるまでのお話。
*
｢よっ！久しぶり〜｣
｢久しぶりではなくね？昨日通話したじゃん｣
｢そうだけど久しぶり〜｣
｢はいはい｣
僕は風邪を引いてしまい、久々に出た40度という高い熱と3日ほど闘ってた。
寝込んでいたのは3日間だったけど学校に行くのが面倒で、結局1週間丸々病欠した僕。
隣でがちゃがちゃ言うコイツは、幼なじみの相葉雅紀。
心配してたんだよ〜と言う割には、混雑した電車の中、俺のことなんて気にせず空いてる席に座ってしまう馬鹿だ。
｢和、どうせ、社会科見学に参加したかったから来たんでしょ？｣
｢んぁ？そんなの知らなかったし。何限目から？｣
｢一限から！丸一日だよ、？｣
｢まじかよ、超ラッキーじゃん｣
根は極度の人見知りなくせに、仲良い人だと扱いが雑になって酷いやつなんだよね。
学校来たのは体調が良くなったってのが理由だし、もし体調がよろしくなくても社会科見学のために無理してくる人間じゃないよ、私は！
｢お昼は道の駅のレストランで食べれるし最高！何食べよっかな｣
｢え、俺、学食代の230円しか持って来てないんだが。金貸して｣
｢ほんとに知らなかったんだね(?)後でちゃんと返せよ｣
｢けほげほっ、、今の咳聞いた？こっちは風邪の後遺症に苦しんでるんですよ。だから、そんな可哀想な私にお昼くらい奢ってくれたっていいじゃないのっ｣
｢咳くらいで騒がない！和子さんに後で報告しておこーっと。｣
｢俺らの問題に親巻き込むんじゃないよ！｣
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2022年10月23日 21時
