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｢先生から電話があったわ。なんで無断欠席なんかしたの？｣
｢えっと、、熱があって、それで。｣
目を覚ましたら母さんが物凄い顔をして立ってた。
心配してくれるかなって思ったんだけど、そんな甘っちょろい考えは裏切られる。
｢熱がなによ？潤ならまだしも、あんたのような健常者がただの熱で休んでどうすんのよ。母さんは頑張ってお金稼いで、高い費用払って高校通わせてやってんのに、。｣
母さんの手が出る。
頬にはヒリヒリするような痛みが残る。
｢たった1日休んだだけで何なんだよ！いっつも潤ばっかで僕に構ってくれない。それに僕が体調悪くても相手してくれない。それって親って言える？生まれてこなきゃ良かったんっっげほっ、、げほげほっ、、｣
何も考えずに言ったからかな。
天罰が下ったんだ。
胃酸で荒れた気道から咳が漏れる。
その最中に胃のあたりもムカムカしてきて、急いでトイレへ駆け込む。
｢げほっっ、、｣
便器にパシャリと嘔吐物が打ち付けられる。
嘔吐く度に胃が搾られるみたいに痛くて。
｢ごめんね、和。｣
追いかけてきた母さんが僕の背中を摩る。
その手は涙が出るほど暖かくて。
その暖かさに慣れてなかった僕は、
｢今更っ、、、、母親面、、すんなっ、、げほっげほっ｣
ムキになっなって、その手を払ってしまった。
｢はぁっ、、はぁ、はぁ、はぁっっ、ひゅっ、はぁっ、ひゅっ、、｣
気持ち悪いのが治まった後、トイレに響く自分の呼吸。
だんだんと過呼吸みたいになってきちゃって、、それでまた気持ち悪くなる。
｢和、、｣
その音を聞きつけた母さんが再び僕の背中を摩るんだけど、思いとは反対に、また酷いことを言ってしまい、僕は1人で過呼吸と戦う。
目が覚めたら久しぶりに身体が軽かった。
おでこには冷えピタが貼ってあって、頭の下には氷枕。
腕には点滴の跡もあって、母さんが医者でも呼んでくれたんだろうと推測。ていうか、それで間違えないよな。
｢和、お粥作っ｢んなもん要らねぇよ。てゆーか、こんなとこ居ていいのかよ。こーしてる間に潤死んだらどーすんだよ。｣
目が覚めたタイミングで母さんが顔を出す。
それでまた嫌味を。
だから、こうして再びぶたれても仕方がないよね。
母さんが家を出た音を聞き、僕は学校へ行く準備をした。
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賞味期限(プロフ) - ちえさんさん» ありがとうございます！兄弟設定のお話大好き人間なんで、はじまりの年は結構お気に入りなんです！続編的なもの書いてみようと思います！ (2023年2月5日 7時) (
レス) @page34 id: e5602ed7e0 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - はじまりの年、とても素敵なお話でした。この設定で長いお話も読んでみたいなぁ、なんて思ってコメントしました。作品、いつも楽しく拝見しています。 (2022年12月22日 8時) (レス) id: 94c3edab09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2022年11月5日 1時
