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熱が出た。
3泊4日の修学旅行を終え、東京に戻ってきた僕。
相当はしゃいでたからかな。
だるさもものすごくて、1度横になってしまったらもう動けない。
そんなくらいまで悪くなっちゃった。
ってのはどうでもよくて。
ただ1つ心配なのが、この風邪を弟に移してしまったらということ。
うちの弟は心臓に持病があって、歳を重ねるごとに入院頻度が増えている。すなわち、悪くなってるってこと。
ただの風邪でも彼にとっては命取りで。
だから治るまでは大人しく部屋の中に待機してようと決心する。
｢兄ちゃん、入っていい？｣
寝るにも寝れず、身体を横たえたまま目を開けてると、勝手に部屋に侵入してきた弟と目が合う。
｢いいって言う前に入ってきちゃってんじゃん(笑)｣
｢ごめんごめん(笑)ねぇ、修学旅行のお土産は？｣
｢大丈夫、買ってきたから(笑)もー、お前ってやつは(笑)｣
飛沫が飛んだりしないよう、彼から顔を背け、喋る。
｢あとで部屋持ってくから、楽しみに待ってて？｣
｢5分も待てないからね？早く来てね？｣
｢はいはい(笑)｣
｢わぁぁぁあ！SPAMのトートバッグにコインケース！何このTシャツ！カッコイイ！！！わっ、これが海ぶどう！めちゃくちゃ小さいじゃん！！！｣
隣の部屋から潤の嬉しそうな声が聞こえてくる。
あ、そう言えば、潤のお土産しか買って来なかったじゃん。
これじゃ、今まで以上に母さんに構って貰えなくなるかもね。
苦笑いを浮かべ、熱の海に身体を沈めた。
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賞味期限(プロフ) - ちえさんさん» ありがとうございます！兄弟設定のお話大好き人間なんで、はじまりの年は結構お気に入りなんです！続編的なもの書いてみようと思います！ (2023年2月5日 7時) (
レス) @page34 id: e5602ed7e0 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - はじまりの年、とても素敵なお話でした。この設定で長いお話も読んでみたいなぁ、なんて思ってコメントしました。作品、いつも楽しく拝見しています。 (2022年12月22日 8時) (レス) id: 94c3edab09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2022年11月5日 1時
