Walking with you 3 (ページ33)

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今日はおやすみ。

9月のはじめに出た任天堂さんの新しいゲーム。

これをじっくりとやってやろうと思ったのに、、アホっぽい兄からめんどくさい頼み事をされてしまう。

彼は国民的アイドル、V6の1メンバーで、たくさんのファンを受け持つから、下手に意地悪とか出来ないんだよね。

明日は大事なコンサートだし、出席しない訳には行かない。

しょーがないな。と思いながらテレビを離れれば、脳がふらっと揺れ、体が傾く。

朝の分の薬飲んだよね？

怖くなって、キッチンの壁にかかっているお薬カレンダーのポケットを確認すれば、空っぽで、ちゃんと飲んでいたんだなと安心すると共に、多めに飲んだ方が良かったかな。と頭を悩ます。

アホで天然な健ちゃんのくせに、部屋だけは綺麗なんだよな。

兄の部屋に侵入し、クローゼットをあけ、キャリーケースを取り出し、服を適当に詰めていく。

あとはお泊まり用の化粧水やらシャンプーやらを洗面所の棚から取り出し、詰めるだけってとこまで終わり、さっさと終わらせますかー、と立ち上がると、また脳が揺れる。

そこから疲労感や倦怠感、脱力感まで感じるようになっちゃって、これ以上悪くならないうちに早く届けに行かないと。と焦り出す。

タクシーで湾岸スタジオに来、キャリーケースを引きずってエレベーターに乗り込む。

そこには僕を含めた5人しか乗っていなくて、この時間は空いていていいなぁと感心する。