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｢ここからでもゼーゼー聞こえるよ。これは肺炎ぽいぞ。とりあえず救急車呼んだ方が良さそうだ。｣
和をベッドに寝かせると、熱を測ったり、脈を測ったり、｢ちょっとごめんな｣と胸に耳を当てる櫻井さん。
｢だめ、、、びょ、いん、いかない｣
｢かぁちゃ、、しんぱい、、、かけたく、ない｣
うわ言のように弱々しく小さく声を漏らす和。
｢アニキ、、どーします？二宮先輩苦しそうっすよ？｣
｢うん、、、ウチの病院の岡田先生呼ぶわ。ちょっと電話してくる｣
｢じゃ、俺は床に散らばったもの片付けて来ます。相葉先輩、二宮先輩の事よろしくお願いします｣
あっという間に人口密度が下がるこの部屋。
和の苦しそうな呼吸が部屋中に響いて、これ、ちゃんと酸素届いてるのかなって心配になってくる。
｢和っ、、｣
透明になって消えていってしまいそうで、思わず手を握る。
すると、一瞬ビクッとして、薄目を開ける和。
｢ごめん、酷いことして。ホントは、ずっとそばにいたかった。。けど、自分がいじめられるのがこわくて。にげた。｣
ごめんと謝れば、涙を流しながら頷いた和。
｢わかってた、、ちゃんと、、わかってたよ｣
繋いだその手に力が篭もり、｢いま、こうして、そばに、、いてくれてる、、から、もう、いいの、、あやまらないで｣と苦しそうに言う。
語尾は酷く震えていて、その後、さらに大量の涙を流す和。
身体ももちろん辛そうだけど、心が1番弱ってたんだなって、、自分のしてきたことをさらに罪深く思う。
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2022年9月25日 14時
