・ ページ3
｢にn｢相葉ちゃん、｣
引き出しから体温計を取りだし、ニノの脇に挟もうとすれば、リーダーに腕を掴まれて、引き寄せられる。
｢え、なに？｣
｢しーっ！いいから、そっとしておきな？｣
イヤホンをしてるとはいえ、聞こえちゃったらまずいから！と小声で訴えるリーダー。
隣で見てた松潤も、やめとけって顔で俺を見つめる。
｢でも、心配じゃん？｣
そう言えば、困った表情をするふたり。
｢ね？心配でしょ？｣
黙り込むふたりに意地悪をするみたいに更に聞く俺。
そこに、｢ただいまー｣と迷彩おじさんが帰ってくる。
手を洗って着替えを済ませれば、俺ら3人がいるソファに来て、俺の差し入れに手をつける翔ちゃん。
この人は今回平気だったらしく、噎せることなく完食。
と同時にまた激しく咳き込んだニノ。
やっぱり心配だよ、
机に放置していた体温計を再び手に取り、ニノの側へ行こうと
立ち上がったら
｢いやー、ついに秋が来たかぁ。｣
翔ちゃんが意味のわからないことを嘆く。
｢秋はもう少し先な気がするけど…｣
そーやって否定すると
｢いや、もー来てるよ｣
そう言ってニノを指さすリーダー。
数秒思考が停止したけど、ようやく分かった。
季節の変わり目になるとげほげほするニノ。
春も夏も秋も冬もその節目に喉に不調が現れる彼。
彼が咳をするようになった日の夜からはだいぶ冷え込んだり、逆に暑くなったりで、本当に季節の変化が分かっちゃう。
彼は基本、風邪とかの対処の仕方がさんまさんと一緒で、、どんな体調不良でも薬を使わずに自然治癒しちゃう人だし、調子が悪くても、調子が良いと暗示をかける人なんだ。
1週間くらい放っておけば治るやつ。
酷くなったら流石に助けを求めてくるだろうし。
彼の可能性を信じ、遠くから見守ることにした。
彼が咳き込む度に手が止まり、心配そうに見つめるみんな。
メンバーにここまで気を使わせる彼は本当に愛されてんだなと実感した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 170人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
賞味期限(プロフ) - 傘さん» ありがとうございます😢🫶🏻頑張ります✊🏻 (2022年9月11日 14時) (
レス) id: e5602ed7e0 (このIDを非表示/違反報告)
傘 - 書き方や内容が好きです！これからも自分のペースで頑張って下さい！ (2022年9月11日 12時) (レス) id: e177d1457e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：賞味期限 | 作成日時：2022年9月5日 18時
