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｢はい、熱中症になると怖いから、これでも飲んでて｣
エアコンを付け、タオルとアクエリを手渡すマネージャーさん。
ありがたく受け取って、それを1口頂く。
タオルに顔を埋めれば、優しい柔軟剤の香りがして、ものすごい安心感が俺を包み込む。
｢スケジュールに変わりがでてないかの最終確認行ってくるね。夜まで戻らないから、何かあったら他のスタッフに言ってね｣
｢はーい。ありがとね｣
｢はいよー｣
あっさり行ってしまったマネージャー。
クーラーが効いた部屋にひとり。
今頃みんなは炎天下の中頑張ってんだろうな。
“今、目の前にあることを頑張れないやつが、何を頑張れんだよ”
何年も前に言われた言葉が頭に過ぎる。
俺がするべきこと、あるはずだ。
仕事を見つけようとしなかったから仕事が無かっただけで、本当は沢山あるんだ。
会議室のモニターから外で地道に働くスタッフを見て思う。
またオーバーに薬を摂取し、頭の痛みが引くまで待つ。
やっぱり30分たっても痛みは根強く残っていて、重く鈍い痛みが纏う。
もーいいや、これくらいの頭痛なら動くしかないっしょ。
少し水に濡らしたタオルを頭に巻いて、外に出る。
涼しいところから暑いところに出れば頭痛が悪化するのも無理ない。
時間をかけて和らげた痛みがあっという間に再発。
｢あ、ニノ、丁度良かった、この無線持ってさ、あっちまで行ってくれない？そんで、光の出具合教えて欲しい！｣
そんなときに、松本さんに遭遇。
仕事があるという喜びと、頭が痛いという負の感情がぶつかる。
｢おけ、行ってくるわ｣
“今、目の前にあることを頑張れないやつが、何を頑張れんだよ”
再び頭によぎったこの言葉で、俺は動き出す。
｢右のライト、少し弱め。元々外が明るいから、目立たせるんだったらもう2段階くらい強めた方がいいかも。｣
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賞味期限(プロフ) - 傘さん» ありがとうございます😢🫶🏻頑張ります✊🏻 (2022年9月11日 14時) (
レス) id: e5602ed7e0 (このIDを非表示/違反報告)
傘 - 書き方や内容が好きです！これからも自分のペースで頑張って下さい！ (2022年9月11日 12時) (レス) id: e177d1457e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2022年9月5日 18時
