Walking with you 6 (ページ7)

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あの日から、何かあればすぐに
風間先生のいる進路指導に行くんだけど、
二宮先生を見かけることは全くと言っていいほどない。

綺麗に整理整頓され、
ものが少ない彼のデスク。
生活感がまるでない。

｢あぁ、二宮先生ね、意外に綺麗好きなの(笑)
彼、ここらじゃ有名なA型の象徴だからね〜｣

僕の目線に気付いた風間先生が、
愛おしそうにそう言う。

いつも愚痴は言うものの、
なんだかんだ言って好きなやつ、、(笑)

｢たぶん察してると思いますが、
風間先生は風邪引いて寝込んでるんで
今日の国語は自習です。これ自習課題ね。
終わったら進路指導室まで持ってきてください。｣

白い顔を覆うマスク。
明らかに彼も風邪を引いている。

さては、風間先生にうつされたな。

必要最低限なことを言い、
入室してから1分もしないうちに
だるそうな足取りで出ていく二宮先生。

｢あれが二宮先生じゃない？｣

｢そんな感じする！｣

｢なんか、思ってたのと違う。
めっちゃかっこいいんだけど、、｣

｢風間が悪いように言うから、
もっと顔がキツそうな人かと思ったわ。｣

自習な上にツチノコ的存在な二宮先生を見れたことに
クラス中は大盛り上がり。

僕はどこか独占欲があるみたい。
この時間はずっと胸がモヤモヤしてた。