貴方と私は (ページ25)

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主と従者18 ページ25

『大丈夫よ。泣いていいの。今は“カリム・アルアジーム”でいていいのよ』

その言葉にオレは声をあげて泣いた

泣いてる時Aは何も言わず背中をさすってくれた

『落ち着いた？』

カリム「あぁ！ありがとう、A！」

そういえば

カリム「A、オレと距離を置いてる時何があったんだ？」

オレがそう言うとAは顔を暗くした

『そうね……貴方が私を抱いてることが旦那様にバレたのよ』

カリム「え！！？父ちゃんに！！！？」

『えぇ、それで侍女達にもバレて。「いい気になるなよ」って言われてて』

後でジャミルにその侍女縛れって言っとこ

『何故かアズールにもバレてて、“異常”だって言われて、距離を置いたのよ』

カリム「それであんなことを？」

そう言うとAは申し訳なさそうな顔をした

『ごめんなさい。私の行動で貴方は傷ついたのよね。本当にごめんなさい』

Aは悪くないのに。Aの気持ちを考えなかったオレも悪いが侍女達も悪い

またAの悪口言ったな

カリム「いいよ。結果的に元通りになったんだから。な！」

それに今は恋人だ。もう不安がることなんてないんだから

カリム「Aはいつもオレの隣で笑っててくれよな！」

『！ふふっ、当たり前でしょう？だって』

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貴方と私は

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恋人なんだから