主と従者9 ページ16
『…………』
Aは何も言わず、ただ下を向いた
カリム「A言え。これは命令だ」
ここで主を使うのは卑怯だと思う。だけどこうでもしないとAは絶対言わない
『っ……ダメよ』
カリム「え?」
『お願い、カリム……これ以上私の心を惑わせないで』
こんな状況なのに期待している自分がいる
『私は貴方が……っ』
カリム「A……」
『好きなの!貴方が、カリムが好きなのよ……』
その途端胸が苦しくなった
『貴方に抱かれている時、期待していまう。もしかしたらなんて思ってしまう』
オレはAの話を黙って聞いていた
『でも私は練習台だから……貴方の__』
オレは我慢できず自身の唇をAの唇に押し付けた
『んっ!?』
カリム「……これでわかっただろ?オレはお前が好きなんだ」
オレがそういった瞬間、Aの綺麗な紫の目から涙が溢れた
オレは泣いているAの体を抱きしめた
『本当?』
カリム「あぁ」
『私は貴方を傷つけていたのよ?』
カリム「関係ない。オレはお前が好き。愛してる」
『あっ……んっ』
オレはもう一度Aの唇にキスを落とした
『私もカリム、貴方を愛してるわ』
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メイ - 更新待ってます! (2021年1月27日 23時) (レス) id: 78157c1bd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カラス | 作成日時:2021年1月25日 21時