貴方と私は (ページ13)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:29,642 hit

主と従者6 ページ13

悲しそうに歌うAに思わず泣きたくなった

カリム「………」

オレがAの名前を呼ぶと名前は歌をやめてオレの方を向いた

『カリム…………様』

Aは無理やりオレに様を付けた

『どうかしましたか？ここは…』

その時Aはなにかに気付き、オレの前に立った

Aが立ったと同時に顔を布で覆った者がオレ達に襲ってきた

Aはその者達を次々に魔法で倒していった

カリム「おお〜。助かったA！ありがとな！」

『……いえ、当たり前のことをしたまでです。従者ですから』

その時Aは悲しそうな顔をした

どうしてそんな顔をするんだ？なんで自分を傷つけるんだ？

聞けもしない疑問をオレの中で問いた

『カリム様……ここは危険です。軽音部に早く行ってください。今日部活でしょう？』

え！？そうだったか！！？忘れてた〜

ケイト達に悪いことしたな

カリム「そうだった！A、ありが……A？」

オレがAにお礼を言うためにAの方を向くとAはもうこの場には居なかった

オレはあの時のAの悲しそうな顔を忘れられなかった