大嫌いの反対 ページ8
その日の夜、私は部屋に戻らずに医務室に行った。
伊作「で、喧嘩したから泊めてくれと…ハァ…」
『あっ!今呆れましたね?』
ため息をつく伊作先輩に、私は文句を言った。
これでも結構、八左ヱ門の言葉に傷ついている。
『で、どうして食満先輩がいらっしゃるんです?』
食満「ん?いちゃ悪いか?」
『いえ別に』
私は下を向くと、朝言ったことを後悔した。
《…大っ嫌い…》
それを言ったせいで八左ヱ門からも嫌いと言われてしまった。
伊作「……どんな喧嘩をしたんだい?」
『……実は』
喧嘩した内容を食満先輩と伊作先輩に話すと、2人とも考え込んでしまった。
食満「どっちも悪い」
だろうね。自分でもそう思いました。
伊作「とにかく、部屋に戻りなさい!きちんと仲直りするんだよ、良いね?」
『…はぁい…』
伊作先輩に医務室を追い出されて部屋に戻ろうと方向を変える。でも、いざ部屋に来ると、入る勇気
が出ない。明かりはついてない。
『…寝てるの、かな?』
そう思って静かに開けてみると…八左ヱ門は居なかった。いるのは虫と虫かご達だけ。
『…どうしよう…あんなこと言っちゃったから…』
謝りたいけど、今行ったら悪化しそうな気がして、私はそのまま布団を敷いて眠った。
【大っ嫌いって言ったけど…本当は、、、大好き】
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綾部の妹 - お気に入り登録してくださってありがとうございます!! (2022年5月28日 7時) (レス) @page3 id: 01315f26bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綾部の妹 | 作成日時:2022年5月24日 22時