【コンパス】君の成長、楽しみだ。【桜華忠臣】 (ページ2)

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始まりのときページ2

とある時代のとある場所。
1人の娘が操神という若き夫婦の間に生まれた。

その娘は、綺麗な黒髪に、パチリと開かれた青き瞳が特徴の、愛らしい娘だった。

可愛いらしい、花のようだと。
Aという名を手にした。

両親が、齢1つになるころに、子犬サイズの、柴犬のぬいぐるみを与えたところ、大層気に入って、れんと名付け、常に連れ歩き愛でている。それくらいしか特筆することもないほど、普通の娘だった。

ことが動いたのは、Aが齢5つになったときであった。

一族の長に操神夫婦と、Aは呼び出される。

一族の長にはかねてより、今は滅びた、過去のとある国を再興する。そしてその国をおさめる長になる。
という計画を巡らせていた。

そしてその為のチカラ「モノを操るチカラ」を長の息子へ手にさせようと計画し、
生贄として、Aを差し出す様にと通達したのだ。

操神夫婦は、「Aだけを生贄にはできかねる。もし生贄にするなら、我々も共に。」
と申し出た。

長はそれを受け入れ、操神夫婦とAを生贄に
儀式を始める。

そこには、2振りの剣「朝霧」「夕断ち」
この2振りが神器のようだった。

そして、長が、儀式の言葉をよみはじめた。