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｢何日ぐらいかかるの？｣
｢來夢もいるから…たぶん一日でつく｣
カゼは銃をポケットに入れる。
｢荷物は要らない。邪魔になる｣
｢俺も銃を持った方がいい？｣
｢持っても來夢には撃てない。人を殺せないだろ｣
｢…分からないよ。俺にも人を殺せたり出来るかも｣
｢出来ないな。…來夢｣
｢ん？｣
｢なるべく足手まといにだけはなるな｣
｢う、うん…｣
今のカゼは神経が尖っている。
それほどまでに困惑しているのだ。
たった一通の手紙で…。
言い方は少しキツいが確かに俺は足手まといになってしまう。
頑張ってカゼについていかなきゃ…っ。
｢よし。行くか｣
カゼは銃。
來夢は何も持っていない。
｢無事に帰ってこれるか分からないから、アイツに何か言っといたら？｣
｢…そのつもりだよ｣
諒はソファーに座っている。
お笑い番組を見ているようだ。
｢諒さん。あの｣
｢來夢くん、ちゃんと帰ってきてねー。お別れの挨拶とか俺、聞かないからねー｣
來夢の言葉を遮って諒は言う。
諒さん…。
｢…帰ってくるので、待っててください｣
言おうとしていた言葉を飲み込んだ。
諒はニコッと笑う。
｢もちろん｣
｢…行ってきます｣
カゼと一緒に諒の家を出る。
カゼのお父さんに会いに…。
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作者名：みあゆい | 作成日時：2019年12月6日 17時
