表、裏 (ページ18)

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來夢が目を覚ましたときには隣にカゼはいなかった。

｢諒さん｣

｢來夢くん、おはよー｣

｢おはようございます。あの、カゼは？｣

｢予定があるんだと思うよ。來夢くんが来る前からよく出掛けてたし。なにしてるかは知らないけどねー｣

｢そうですか…｣

どこに行ったんだろ…。

諒は來夢の肩をトントンと叩いた。

諒さんはニコニコと笑っている。

？

｢今日の昼に酒が届くんだけど、來夢くん二十一だったよね？飲もうよ｣

酒？

｢でも…俺、飲んだことないですし｣

｢じゃあ、初酒じゃん！いいんじゃない？そろそろデビューしても｣

來夢はコクッと頷く。

｢いいですよ。少し興味はあったんです｣

自分はお酒に強いのか弱いのか。

気になる…。

｢諒さん、お風呂借りていいですか？昨日、入ってなかったので｣

諒はいいよ、といい新聞を読み始める。

來夢も着替えを持って、お風呂に入った。