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まさか、そう見られていたなんて思わなかった！！
｢俺、２１歳です！！！｣
カゼは目を見開いた。
｢嘘だろ。どうみてもガキじゃん｣
｢こんな嘘つかないよ！？｣
カゼは疑わしい目で見てくる。
信じてないな？
ちょうど、諒の家に着き、室内に荷物を置く。
はぁ〜、手が解放されたぁ。
｢お帰りー。来くん、カゼ｣
諒が來夢の頭を撫でた。
｢何でお前がカゼっていってんだ。やめろ｣
｢いいじゃんいいじゃん｣
カゼはギロリと諒を睨んだが、ハッとなったように、口を開いた。
｢お前、來夢が何歳に見える｣
｢お、質問してくるとは。そうだなー、俺からみたら來夢くんは中学生かなー｣
｢諒さんも言うんですか！？｣
｢コイツ、２１だって｣
諒さんはポカンとなった。
だが、すぐに笑いだした。
｢來夢くん、冗談いうならもっと上手く言わないとー｣
｢冗談じゃないですっ！｣
｢やー、來夢くん可愛いねー｣
來夢の頭を撫でながら、諒は笑う。
カゼは｢ほらな｣と言いながら、ため息を吐いた。
｢で、本当は何だ？｣
來夢はプクーっとほっぺを膨らませた。
｢嘘じゃないもん…。いつも間違えられる。中学生だって｣
二人は固まった。
｢本当に冗談じゃないの…？｣
諒が確かめるように來夢に聞いた。
コクッと頷く。
｢……｣
諒はギュッと來夢に抱きついた。
｢ごめんなー！？チビだし、可愛い顔してるし、てっきり中学生ぐらいだと思っちゃってー！！｣
｢大丈夫ですよ。慣れてはいるので…｣
すると、カゼが來夢の前に立った。
｢邪魔｣
ベリッと諒を來夢から引き剥がし、來夢の目を見つめた。
｢ごめん｣
カゼは一言そう言った。
｢ガキ扱いしてた｣
來夢はフワッと笑った。
｢いいよ｣
カゼもそんな來夢を見て、フッと笑った。
｢買ってきたもの食べよう｣
カゼは來夢の腕を掴み、自分達の部屋へと足を進めた。
背後で諒さんが｢おーい…｣と言ってるのが聞こえたが。
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作者名：みあゆい | 作成日時：2019年12月6日 17時
