第13話 ページ13
一番上には、
一緒に添付されている画像には、淡い茶髪の色白な少女が写っていた。
たれ目、ふわっとしたくせ毛、優しげな表情……その全てから、ふわふわとした優しい印象を受ける。
二番目には、
画像には、二人の少女が写っている。
片方は三つ編みのおさげ、片方はハーフアップ。
どちらも茶髪で、目はそれぞれ緑と青。
緑眼で三つ編みの方は森、碧眼でハーフアップの方は空をモチーフとしているらしかった。
他にも様々な少女の写真と名前が表示され、その数は93。
93人もの少女が、“商品”として売り出されている。
その事実だけで、怒りが湧き上がる。
けれど、下の方までスライドしても亜華莉も亜依も見つからない。
よくページを見直すと、『特別な商品』の文字が見えた。
クリックして飛んだページには、三人の少女が大きく写し出されていた。
一番上の画像には、淡い金髪のストレートヘアに、若草色の瞳を持った美しくも愛らしい少女。
名前は、花倉亜依。
亜依のページに飛ぶと、衝撃的なことがいくつも書いてあった。
苦手なことは無い。特技は殺傷や暗躍・演技の他多数。客の好みに合わせて性格や仕草を自在に変更する。
それらは、どれも信じられないけれど、信じるしか無いことだった。
一覧ページに戻ると、上から二番目に
画像に写っているのは、いかにも童話から出て来たような少女。
赤毛のミディアムストレートヘアに深い緑色の瞳。
かごを持って赤ずきんを被っている。
亜華莉のページの解説欄にも、様々なことが書いてあった。
りんごが好きだとか、精神干渉が得意だとか、インターネットは苦手だとか。
亜依のような、驚く情報は何もなかった。
亜華莉と亜依。
どちらも、亜の字が共通している。
何か理由があるのかどうか＿＿。
さっきのスレッドに戻り、情報が無いか探す。
そうすると、亜の字とは関係無いけれど、興味深い情報を見つけた。
『亜依って元々は芽依って名前だったよな』
「めい……？」
その名前で検索を掛けても、何も情報はヒットしない。
公式サイトを見つけただけでも上出来だと考え、今日はもう寝ることにした。
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作者名：うさぎ@りんご飴 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/47e05267373/
作成日時：2016年12月7日 19時
