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岩本「相当…負担に思ってたんだな…
でも俺ら脳腫瘍なんて、一言も言ってないのになんで…」
目黒「見に行った時…薬の検索画面あったから…
それでだと思います…」
小さな病室にAを囲むように９人で立っている。
辛い時間…辛そうな表情…
兄として…なんで気づかなかったんだろって…
考え込んでしまう。
搬送されてから始まった抗がん剤治療。
それはAの体力、精神ともに蝕んでいった。
「オエッ…グッ…ゲェェェェ…」
目を閉じたまま、ガーグルベースに顔を突っ込みただただ戻す…。寝れたと思ってもまた吐き気で目が覚めての繰り返し…
目黒「ほんとごめん…辛いよな…」
渡辺「俺…看護師さんに伝えてくる。吐き気止めの点滴できるかどうか聞いてくる」
背中を摩り続けたり、声をかけ続けたり、汗を拭いてあげたり…ただ、出来ることをするしか無かった。
医師「吐き気止めの注射しますね…」
って、吐き続けてる中、注射…
吐くものもないのに…吐きそうだからと、顔を埋める。
そんな日が1ヶ月続いた頃…
ー渡辺翔太ー
渡辺「おはようA」
オフのこの日病室にお見舞いに行くと、頭まで布団を被るAがいた。
いつもだったら、辛くても「おはよう」って言ってくれるのに…言葉もない。
床や枕元を見れば髪が付いていて…
その髪を見ると辛くなる…
俺が落ち込んでたら…ダメなのにな…
渡辺「Aさ？布団被ってたら息辛くなるでしょ？」
A「覚悟してたのに…辛い。
こんな格好、見られたくない…もう治療続けるの辛い」
渡辺「Aは髪が抜けたから見られたくない？恥ずかしいって思う？年頃の女子だし気持ちわかるけどさ…
それってAが頑張ってる証拠なだけで、何も恥ずかしくないし、見た目が変わることに関しては負担に思うことないんだよ？」
素直な気持ちを伝えただただ、待ち続ける。
しばらくして布団から出てきてくれた。
髪が少なくなった頭、真っ赤な目、点滴や心電図の機械に囲まれるAを見て、俺は初めて涙が溢れた。
渡辺「悪い…俺が泣いたらダメってわかってんだけど…何も出来なくてごめん…」
A「面会時間中背中摩ってくれて、いつも話しかけてくれて、ありがとう。わたし…平気だから、頑張るから…しょっぴー泣かないでね？」
なんて…
俺が支えられた。
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Da cchi(プロフ) - kazu48さん» お読みくださいまして、ありがとうございます。返事遅くなり申し訳ありません。医学部に行くまでから、合格、そしてその後を書いているので、期間的にはあっているはずです。書き方で誤解させてしまい申し訳ありません。今後もお楽しみいただければ幸いです (11月3日 2時) (
レス) id: 6b9028f148 (このIDを非表示/違反報告)
kazu48(プロフ) - おはようございます(*・∀・*)ノ楽しく読ませて貰っています。そして何度も読んでます。あの一言言いたいんですが、医師免許は、…4年では、取れないです。6年間大学、そして大学病院研修しないと医師免許試験受けれないとだと思いますが… (10月28日 6時) (レス) @page25 id: 00fd7e8319 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Da cchi | 作成日時：2023年10月26日 23時
