１０ ページ36
味がない…
それってさ…
俺が話そうと思った時先に口を開いたのは渡辺だった
渡辺「それってさ後遺症だと思う。
テレビとかで見てない？毎日さコロナが何人とか、後遺症がって、やってんだけど。
聞いてね？コロナなって治ったでしょ？
テレビでも言ってるんだけど、治った後も咳が出たらねつがてたり、匂いわからない、味しないとかあるんだって。多分だけどAもそうだと思うよ？
だって涼太のご飯美味しいの知ってるでしょ？味なくて食欲ないかもしれないけど食べないと余計に辛いよ？」
宮舘「翔太のいうとおりだよ？
ごめんね、気づかなくて。でも、食べないと栄養面とかさ？色々と…だから、味なくても楽しめるように考えるからさ、ちょっとでいいから、食べてくれない？
俺の料理の味が今は分からないかも知れないし、辛いと思う。けど、いつか分かる時がくるって思ってるよ？
俺とか、翔太とか、目黒とか。阿部とか、皆食べないの心配になるから。少しだけでもさ？食べてみない？
味がなかったら、味ないって言っていいし、話はちゃんと聞くから」
渡辺「辛い気持ち分かるから。
でも、1人じゃない。Aには守ってくれる人が９人もいるでしょ？
それに同じ思いしてる人、沢山いるから」
そう話した所でAは頷いてくれた
食べたくても食べられない、分からない
それってすごい辛い事だよね
分かるよ、大丈夫。ちゃんと分かってるから…
けどね？治すためにも、病院行こう？
病院行って不安な気持ち伝えて、治してもらおう？
俺は、俺たちは…ご飯の時間が苦痛にならないように頑張るからさ？
気持ちを伝えてくれた日の夜から俺たちの食事は変わった
流しそうめんをしたり、時には
宮舘「はい、出来ました。ロシアンたこ焼きルーレット。一つわさび入りです、せーのでたべて皆真顔で辛くないふりして？それを、Aに当ててもらいます。せーの」
宮舘「…」
渡辺「…」
目黒「ゴホッ…」
岩本「…」
ラウール「…」
向井「…」
深澤「…」
佐久間「うわっ、ゴホッゴホッ…」
阿部「…」
なんて、ゲーム感覚のご飯にしたり
野菜を固めにしたカレーライスを作って食感を楽しんでもらったり。
苦痛じゃない時間を作り続けた。
それから半年
病院に何度も何度も通ったAは…
「ねぇ、涼太くん、今日唐揚げがいい」
なんて…
すっかり味覚も戻りリクエストをしてくれるまでに
「じゃあお手伝いお願いします」
これからも、もっと笑顔の時間増やそうね
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 170人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Da cchi(プロフ) - kazu48さん» お読みくださいまして、ありがとうございます。返事遅くなり申し訳ありません。医学部に行くまでから、合格、そしてその後を書いているので、期間的にはあっているはずです。書き方で誤解させてしまい申し訳ありません。今後もお楽しみいただければ幸いです (11月3日 2時) (
レス) id: 6b9028f148 (このIDを非表示/違反報告)
kazu48(プロフ) - おはようございます(*・∀・*)ノ楽しく読ませて貰っています。そして何度も読んでます。あの一言言いたいんですが、医師免許は、…4年では、取れないです。6年間大学、そして大学病院研修しないと医師免許試験受けれないとだと思いますが… (10月28日 6時) (レス) @page25 id: 00fd7e8319 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Da cchi | 作成日時：2023年10月26日 23時
