めめの妹

ギューーーーー ページ26

ビデオ電話を繋げたまま眠った目黒

そっと電話を切り、Aを落ち着かせようとする

「しょーぴー、ちた」

と、下を指差すA

渡辺「今は会えないから我慢しよう」

と、言うも全く言うことを聞いてくれない。

さっき、しょっぴーたちの言うこと聞くって言ってたのに…。

そう思いながら、このままじゃ埒があかないと思った俺は目黒に会わないのを条件に下に連れて行った

寂しそうに和室をドア越しに見るA

渡辺「ほら、皆ねんねだから…上行こう？
舘様も、ひーくんもまってるから」

というと、抱っこから器用にするりと抜け出し走る

もう、約束と違うじゃん…

と思ったけど…

向かったのは洗面所

洗濯機のまだ洗ってない洗濯物をゴソゴソと探せば
目黒が、今朝まで着ていた服を引っ張り出し
ギューーーーーをする。

その光景に思わず唖然。

そうか、目黒の服の匂いか…

Aは小さいながらに会えないことわかって必死に頑張ってるんだな…。

そう思うと、せめて服だけは持っていく許可を出してやりたくて…

相談せずに許可を出しパジャマの上から目黒のシャツを着せてあげる。

自分のお腹を抱え込むようにギューとすれば安心したのかテコテコ歩き1人で階段までむかい、俺に手を伸ばしてきた。


抱き上げて二階にいき、部屋に入ると
困惑した様子の岩本と宮舘

「なにこれ、どう言う状況？」「なんか、目黒の服着た大きな赤ちゃんいるけど？」

と…。

ことの発端を話すと納得したのか2人は微笑ましくその姿を
カメラに納めていた。

突如始まった、撮影会
選りすぐりの写真を一枚ずつ選びグループメッセージに送信した。

ギューーーーーの形は、本当ただ抱くだけとは、違うからな…。

と、俺達は改めて、何か大切なことに気づかされた気がした。

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