めめの妹 ５

＊夜だけお願いっ ページ46

ー向井康二ー

今日は俺がオフの日。つまり俺がキャンプに連れて行ってあげる日。とは言っても、グランピングキャンプで、用意するもんなんて、ご飯とかカードゲームとかやけどな？
ミュージックビデオでは泊まりやけど目黒がいてない状態で泊まりに行くのは流石に…やから、昼頃出て夕陽を見てから帰ってくるねん。

昨日から楽しみにしてた俺は寝れんくて…

「康二早く寝な？康二がしんどくなると、どーすんの？」

「そうだよ？しっかり寝て楽しませてあげなきゃ」

と、岩本、深澤。通称いわふか夫婦にそう言われた。

で、起きて今部屋で準備終えたところやねん。

渡辺に教えてもらったスキンケアをして…それっぽい私服に着替えて、リビングに行けば目黒に抱っこされて泣いてるAと、普段通り落ち着いた様子でご飯を作る宮舘が居てた。

宮舘「あ、康二おはよう。今日どうする？」

向井「舘、おはよう。夜だけお願いしていい？昼前に出て夕陽見たら帰ってくるわ。てゆーか、Aどうしたん？」

宮舘「うん。ああ…起きてきたら泣いてたからわかんない…。目黒に聞いたけど目黒も分かんないって。熱ある感じでも無さそうだし」

そう言って宮舘はみんなの朝食を準備し始めた。

向井「Aおはようさん。今日はグランピングキャンプすんで？一緒にバーベキューして夕方帰ってこよな？」

なんて言えば「やっ」と声をかけてくる。

目黒「康二ごめん、なんか機嫌があんまり良くなくて。Aおはようでしょ？それに、嫌じゃないでしょ？」

と、優しく話しかける目黒。

そのとき、ガラガラとリビングを開ける音がする。

佐久間「おはよーでやんすっ」

相変わらず佐久間は、元気やな。なんて思ってたらAの泣き声がより大きくなりキョロキョロと周りを見回し始めた。

佐久間「およよ？Aグズグズさんかな？」

キョロキョロしたと思えば目をパチパチ。

A「さっくん…」

佐久間「どうしたでやんすかっ？」

A「病院…ねんねない…？」

ん…？

目黒「A何言ってんの？佐久間くんは、昨日も今日もここでしょ？」

A「ちっくんない…？」

佐久間「およよ？佐久間さん病院もチックンもないでやんすよぉー」

そう言うとニコッと笑って「こーじ、おぁよ」と言ってきた。

あー、なんとなく分かった気するわ。

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