めめの妹５ (ページ44)

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＊夜遅くてもページ44

ー岩本照ー

岩本「ああ…そうなんですね？はい、はい。わかりました。すみません、失礼します」

朝から俺はバタバタと電話をかける。

深澤「ねぇ、照どーすんの？」

電話と電話の間の短時間。深澤に声をかけられる。

岩本「いや、どーにかする。あ、もしもし…すみません…実はですね…」

俺はあらゆる場所に電話をかける。

も…

相手「上に確認いたしましたが少し厳しいとのことで…」

との返事。

俺これで…今日だけで何件電話をかけたんだろ…

なんて、思っていると…

宮舘「ねぇ、照さ…ロケ地にはかけたの？」

と、宮舘に言われる。

そう言えば……

慌てて俺はロケ地に電話をする。

岩本「ほんとですか？はい、はい。ありがとうございます、本当に。あっ、はい。わかりました」

電話を終え、俺はグーサイン。

宮舘「オッケーだった？」

岩本「まぁ、オッケーだったんだけどさ？８時から１０時までの限定だって」

宮舘「まぁ、それでも待ち時間ないんでしょ？だったらいいんじゃない？」

そう、俺が朝早くから何の電話をしていたか。

それは、遊園地の貸し切りを出来るかどうか。

もちろん、ほとんどの所で無理だと言われた。が、宮舘が言ってくれたロケ地にかければ「閉園後の2時間なら」との結果になった。

何てったって今日は俺とAのお出かけの日だからね

宮舘「照？今日晩ご飯どうする？」

岩本「あー、店舗は分かんないから食べてくわ。お願いしていい？」

宮舘「もちろん。今日はじゃあ、遊園地っぽいチキンカレーと手作りポテトでもしようかな？仕事帰りにスーパー寄るから少し遅くなる」

そう声をかけ、宮舘は仕事に向かった。

静かになったリビング。
いつの間にか、深澤と2人になっていた。

深澤「照さ？どーすんの？」

岩本「え？どうするって何が？」

深澤「ミュージックビデオでは、バイクだったっけ？」

岩本「あー、車で行くよ？疲れてA寝ちゃうでしょ？それに、今は目黒と仕事場だから…遊園地まで待つか分かんないでしょ？」

これは、夫婦っぽい会話なのか？

なんて思いつつ何時にどこに行って何を乗って…なんて考えていた。

ー夕方ー

向井「帰ったでー。ただいまー」

リビングにいれば、仕事終わりの向井が玄関から元気な声で挨拶をしてくる。