めめの妹５ (ページ42)

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＊感動の涙ページ42

ー佐久間大介ー

そろそろかな…なんて、俺は何度も時計を確認する。
今は夕方の5時半。そろそろ、宮舘が帰ってくるはず

今日はね、俺がAとのお出かけの日だからね。晩ご飯はなくていいんだよねぇ。今回俺にはちょっとした秘策があるから。きっと、嬉しくて、悲しくて…泣いちゃうんだろうなAは…

なんて思っていると玄関の扉が開いた。

宮舘「ただいま。すぐご飯作るね」

「「「おかえりー」」」

佐久間「舘さーん、今日は俺の日だから、俺とAの分はいいよ？後少ししたら家出るから」

そうメッセージを伝え俺は自室に行き、あるものを用意する。たしか、嫁達の…ところに…っと

探すこと5分。

お目当てのものがあった。
それを片手に俺はリビングに降りた。

佐久間「よし、Aそろそろ、お出かけするでやんすよ」

借りたのはキッチンスタジオ。

って言っても、マンションみたいな内装。

皆に4時間以内に帰ると伝えて、車に乗り込み今日のスタジオに向かう。

車を走らせること15分。スタジオに到着
用意したポテトチップスや、ポップコーン、ピザをテーブルに置き、始まったのは映画鑑賞会。

俺たちの中ではお馴染みの、雪コロコロンの新作

ケン【ユキ.……ユキ………】

ユキ【お…にぃ…ちゃんっ…】

真っ暗な部屋に映画の音だけが響く。

お菓子やピザ、ジュースを飲みながら…
静かな時間を過ごす…

A「グズっ…っ…うぇーん…」

佐久間「ううっ…ユキっ…」

静かな静かな部屋に俺たちの泣き声が響く。

上映から、およそ2時間後…

A「うぇーん、さっくん…にぃに…いぐぅの…」

Aは俺に抱かれて大泣き。

簡単に言えば…兄妹の物語なんだけど…
ケンって主人公とユキが兄妹なの。で、別れのシーンが悲しかったみたいで…

俺とAはもうね、大泣きも大泣き。

食べたものや、飲み物を袋に入れて荷物と共に車に乗り込み15分

8時前、帰宅した。

着いてすぐに「うぇーーん、にぃ…にっ…A…にぃに…あう…の…な…………ゔぇーーーん…」

と、大泣きで目黒に抱きつく。

目黒「あれー？Aどーしたの。にぃにいるでしょ？」

なんて、優しく背中を摩る目黒に、「佐久間何があったの？」なんて皆の言葉。

俺は新作の雪コロコロンを見たことを告げると

何故か納得された。